バリ島・ウブドで1泊1,300円の安宿に泊まって撃沈した話




こんにちは〜! 現在、噴火で話題のバリ島に滞在している、恋する旅ライターかおりです。まさか滞在中に噴火すると思わず、困ったことになったなぁと頭を抱えております(TдT)

12/2に帰国予定ですが、果たして帰れるのだろうか……?

そんな油断できない状況下に置かれていますが、ワタワタしていても仕方ないので記事を書きます。今回は、ウブドで宿泊した1泊1,300円の宿のお話。正直、いま思い出してもゾッとするし、二度と近づきたくない場所です。ウブドで安宿に泊まるとどんなことが起きるか、参考にしていただければ幸いです。

口コミで最高評価を得ていた「朝食」に惹かれた

ウブドに9泊滞在することを決めた私。ウブドにはキレイなホテルはたくさんあるものの、観光地だからやっぱり高い。設備が揃っていてリゾート気分に浸れるホテルは、1泊5,000円以上は当たり前です。

9泊全部キレイなホテルに泊まるのは予算的にしんどいなぁ。そう思った私は安宿をリサーチし、そこで見つけたのが1泊1,300円ほどの「Nyoman Warta Accomodation(ニョマン ワルタ アコモデーション)」。

ブッキングドットコムの総合評価は「とても良い」の8、5。口コミには、こんなことが書かれていました。

「お湯がちゃんと出るし、この値段なら十分だと思いました」
「朝食が最高! 豪華で手が込んでて美味しい!」
「スタッフさんがフレンドリーでいい感じでした」

朝食の口コミは「とてもすばらしい」という最高評価でした。

へぇ、1,300円にしてはちゃんとしたお部屋だし、何よりインスタ映えしそうな朝食に惹かれる。3泊ぐらいなら安宿でもガマンできるだろうと、わりとかるーい感じで決めてしまいました。

そのゆるい決断が後ほど、大きな大きな後悔に変わることも知らずに……

実際に朝食は豪華だった。けれど・・・

実際出てきた朝食は豪華で、モリモリに盛られたこのフルーツサラダは、パイナップル以外は甘くてジューシーで美味しかったです。(アボガドが余計だけど……笑)

パンケーキはちょっと生地が安っぽい味だったけど、まぁ美味しいです。

オムレツはだいぶしょっぱいけど、こちらもまずまずのお味でした。

ただ飲み物はマズい。アイスティーを頼んだけど、なんか白い浮遊物たくさんあるし、なんなのこれ。ヤバいでしょ。恐る恐る1口飲んでみると、かすかに遠くで紅茶の風味がある気がするけれど、とにかくうっすいお茶って感じ。怖くて2口ぐらいしか飲めませんでした。

コーヒーはめちゃくちゃ粉っぽい。ミルクをもらったら、缶のまま出てきたし。どうやらコンデンスミルクみたい。飲み物はさすがに完食できなかったです。

ちゃんとしたレストランでは、こんなアイスティーやコーヒーは出ません。これはバリ島のスタンダードではないです。

設備は古いけど、3泊ならガマンして過ごせるレベル

部屋は古いもののそれほど汚い感じはせず、きちんと掃除がされていました。エアコンも使えます。アメニティは石鹸1コのみ。

水回りはけっこう古くて、洗面所の水道はひどかった。なんなの、この水の出。これじゃあ、まともに顔も洗えません。

シャワーは時々水に切り替わってしまうものの、温かいお湯が出るし、水圧もとくに問題ありませんでした。トイレの流れも悪くない。洗面所を除けば、不便は感じないレベルでした。

周囲も静かで、鳥のさえずり(たまにカエルの鳴き声w)がBGMになっています。

ここまでだったら、ガマンできるレベルだと思います。これだけなら私も大丈夫です。でも、この宿の本当の姿は1日目の夜になってわかりました。



人生最高レベルでのヤツとの遭遇。響く笑い声…

夜になって、ふと部屋の隅に黒い小さな固まりがあるのを発見。Gの死骸でした。ぎょえっ!!

仰向けになった状態で息絶えていたヤツは、気持ちが悪いものの死んでるので、とりあえず触らないままにしておけば、明日の朝スタッフさんが掃除してくれるだろうと思って、そのまま就寝しました。

翌朝、洗面所で歯磨きをしていたら、右下になにやら動く黒い物体が……!

そう、2匹めとの遭遇。しかも今度は生きてるし!

入り口。左上にヤモリがいる

最悪!
最悪!!!
最悪〜〜〜!!!!!!

とりあえず洗面所から出て、外にいるスタッフ(おばさん)を呼びました。おばさんが洗面所の扉を開けると、ヤツは消えていた……

その後、おばさんは部屋の隅にいたGの死骸を見つけ、なんと、手でつかんだのです…!!!

こっちの人は生きてるGでも手でつかんで、それを床に叩きつけて殺すのだそう。恐ろしや( ;∀;)

そして、2日めの夜にまた悲劇は起きました。今度は洗面所の扉にヤツを発見。夜遅い時間でもうおばさんたちも寝ているだろうし、そもそもおばさんたち、どの部屋に住んでいるのかわからないし。

仕方ないので3分ほど悩んだ挙句、ビーサンの裏で叩いて仕留めました。

独り暮らしが長いので、ヤツに対しての免疫はちょこっとだけあります。とはいえ、異国で狭い部屋でのヤツとの遭遇は、泣きたいほどツラいものでした。ものすごい心細さを感じながら、就寝。

なぜか、その日の夜ベッドに入って目を閉じたら、女性の笑い声が頭の上から聞こえ、軽い金縛りにあいました。でも、こういう心霊現象は自分の精神状態が引き起こしているものだと私は思っているので、「これは金縛りじゃない、私の身体は動く」と強く念じたところ、ちゃんと身体は動きました。

霊感はまったくないはずなのに、あんなにハッキリ笑い声が聞こえるなんて、相当精神がやられていたのかもしれない。

そして、滞在最後の3日め。またしても私のテンションをガタ落ちにする出来事が……

朝、洗面所の扉を開けると、はい、遭遇。しかも、これまで見たなかで最大のサイズでした。もう最後ぐらい安心させてくれよと思いつつ動きを見計らっていると、ヤツは奥にあるゴミ箱に移動。

そこですかさず、トイレに備え付けてあるシャワー(あそこを洗うやつです。バリのトイレには大体付いてる)を最大の水圧で噴射。水圧で仕留めることに成功しました。

その後、さっさと荷物をまとめ一目散に逃げるように、その宿を出たのでした。

バリを嫌いになりたくなければ、1,000円代の安宿は避けるべし

噂のアグン山。怖いよぅ

朝食が豪華だったのは、宿側の戦略だったんですよね。「Nyoman Warta Accomodation」は、汚くて安い自分たちの宿を観光客が選んでくれないことをわかっていて、インスタ映えするような豪華な朝食サービスをつくったのでしょう。

部屋を改築することは難しいけど、豪華な朝食だったらちょっとがんばれば作れますからね。その戦略にまんまとハマった私は、バリが一気に嫌いになるぐらいしんどい3日間を過ごすことになりました。

他の高い宿に移ろうかと思ったのですが、「さすがに今日は大丈夫だろう」という淡い期待を抱いて、2日めも3日めも宿に戻りました。でも、その期待はことごとく裏切られ、私にはツラい記憶だけが残ってしまいました……。゚(゚´Д`゚)゚。

スタッフさんは良い人たちだったし、彼らの子どもたちもかわいかったけど、もう二度と泊まらないし、人にも勧められません。

ちなみに、バリに来た初日に空港から車で5分ぐらいのところにある1泊1,500円の宿に泊まったんですが、そこは虫は出なかったものの、お湯が出ませんでした。なんか薄暗くて、1人でいたくない部屋だった。

1泊1,000円代でも居心地がいい宿もありますが、その場合は、立地が観光に適していないなど、なんらかのマイナスポイントがあると思います。やっぱり日本人がバリで居心地よく過ごしたければ、それなりのお値段のホテルを選ぶことを心からオススメします。

ちなみにバリに移住して数年経つと、虫やヤモリなどは一切気にならなくなるらしいです。(現地に移住した日本人の方にお聞きしました)人間の適応能力ってすごいのね。私には到底ムリです……( ;∀;) あぁ、日本に帰りたいよぉ……




ABOUTこの記事をかいた人

1981年、埼玉県生まれ。2014年ライターデビュー。旅と仕事を両立できる働き方にトライしていて、2020年はデンマークに移住して、現地のフォルケホイスコーレに留学しながら仕事を続けています。【働き方/旅/IT】などの分野で、800以上の記事を執筆。 ブログや執筆記事の更新は、FacebookとTwitter、日常や旅写真は、Instagramにてお知らせしています♡