世界のコワーキングスペース調査!バリ島・ウブド。ノマドワーカーの聖地「Hubud 」




かおり
旅と仕事を両立しながら生きている「恋する旅ライターかおり」です

 

みなさん、バリ島・ウブドが「デジタルノマドの聖地」と言われていることをご存知ですか? 私はバリを訪れるまでまったく知らず、現地に行ってリサーチしてみて初めて知りました。

なかでも、ウブドのコワーキングスペースとして草分け的存在である「Hubud」は、世界中のデジタルノマドが集まるスポット! 旅人ノマドの私は心を踊らせてHubudに向かいました。

実際にドロップインで、Hubudを利用したレポートをお届けします!

Hubudの入り口では陽気なモンキーがお出迎え

 

私が宿泊していたお宿「De’dalam(デダラム)」から、Hubudまでは徒歩8分ほど。テクテク歩いて向かっていくと、入り口発見!

パシャパシャ撮影していると、そこに1匹のお猿さんが現れました。素早く動くその猿は近くにあったお供え物を漁り、ツボから流れている水を飲んでいました。

上を見上げると電線の上にも数匹の猿が歩いてる。なぜこんなにもモンキーだらけなのかというと、Hubudのお隣が有名観光スポットの「モンキーフォレスト」だから。

Hubud近辺を歩くと、こんなにも自由に過ごすお猿さんにたくさん出会えます。たまに超気が荒い猿がいて、「キー!!」と威嚇してくることもあるので、むやみに近づくと危険です。噛まれないように警戒してくださいね。

目の前に広がる田園と、竹でできた憩いの空間

入り口をはいると、受付があります。Hubudは、月額会員の他にワンデー利用が可能です。24時間使える「Day Pass」は250Kルピア(約2,000円)とかなりお高め(Hubudは24時間営業です)。

まぁ、使い方によっては2日間にわたって使えるんですけどね。

受付を抜けると、そこには広々した空間が。竹でできているHubudは、リラックスした雰囲気で癒やされます。この日は平日だったのですが、利用率は40%ほどでした。

1Fはクーラーがない代わりに超デカい扇風機があるので、これで暑さをしのげます。

窓に面した席は、お庭の緑を眺めながら作業できるので超快適! 私はここがお気に入りでした。コンセントは日本のタイプでも使えるようになっていて、Wi-Fiもサクサク。快適です。

受付から右手に進むと、フリードリンクスペースが。紅茶やコーヒーやお水が飲めます。でも、お水は残念ながらぬるかった(泣)。

さらに奥に進むと、コワーキングスペース内に併設されたカフェと田園風景が見渡せる座席があります。写真奥に見えるスペースです。

風を浴びながら田園が臨めるデスクはめちゃくちゃ癒やされます。でも、この席を誰も使っていないのには理由がありました。

アリがうじゃうじゃ……! 作業なんてできたもんじゃない。

これは残念ですが、アリを追い払うのは難しいようです。

2Fはクーラーが効いた快適空間。1Fよりも静かで集中できそう。

ソファ席もあり。景色より何より「温度」や「静かさ」を重視する方は、2Fがオススメです。



世界中のノマドワーカーが集う刺激的な場所

作業デスクの他、Hubudにはミーティングルームも充実しています。この日も1Fの広いミーティングルームで、たくさんの外国人が集まってディスカッションをしていました。

なんだかワクワクする。こういうところから、世界中で利用されるサービスが生まれているのかなぁ。

広々したミーティングルーム

お子さんを連れて仕事をしていたワーキングマザーの方も見かけました。さまざまな国籍の人が多種多様な働き方ができる環境は、今時っぽくていいですよね。

ちなみに個人的には執筆に疲れたら、子どもと遊べる環境は理想的です。子どもって四六時中ずっと一緒にいると疲れてくるけど、短時間の触れ合いではものすごい癒しをくれるんですよね。それこそ森林の癒しとは比にならないぐらい。

さらに、Hubudでは毎日のようにイベントが行われています。スキルをシェアするイベントやヨガクラスなど、魅力的なラインナップ。ビットコインワークショップのような旬のテーマもあります。

ただ、会員限定のイベントも多いようで旅人ノマドが参加するのは、ややハードルが高いんですよね。HubudのFacebookページにイベントの詳細が掲載されているので、チェックしてみてくださいね。

イベントに参加できたら、外国人ノマドワーカーのネットワークが広がりそう!

ランチはお隣のイケてるカフェにレッツゴー

ランチはコワーキングスペース内のカフェもいいですが、私のオススメはお隣にある「Habitat Cafe」。こちらも竹でできていて、ゆったりした快適空間です。

ウブドの相場からするとお値段が高いんですが、居心地が良くてご飯も美味しいので、私は2〜3度利用しました。

こちらはグリーンカレー。見栄えもよく、具がたっぷりで満足できる味でした。飲み物はアイスティーをセレクトしましたが、スムージーも美味しいらしいですよ♪

さらにWi-Fiがサクサクでコンセントもあるので、長時間滞在にめっちゃ便利なんです。作業するだけならHubud行かなくてもここでいいじゃんって感じ(笑)。

さすがに3時間を過ぎると「大丈夫かな?」と心配になりますが、席自体は満席になることはなかったです。むしろ夜になるとガラガラ。私は結局、5時間ほど作業させてもらいました。

毎回だとお財布がキツいかもしれませんが、一度は訪れてみてほしいカフェです。

薄暗い部屋に響くタイプ音。バリに長時間労働は向いてない

お昼過ぎからHubudで仕事を初めて、この日は22時ぐらいまで滞在しました。だいたい18時ぐらいからポツポツと利用者が帰り始め、20時を過ぎたあたりから、女性と2人きりに。

さ、さみしい……。

バリのコワーキングスペースってどこもそうなんですが、ライトが薄暗いので外が暗くなると、途端に寂しい雰囲気になるんです。

受付に係の男性はいるんですが、作業している場所からは姿が見えないので、本当に2人っきりみたいに感じる。21時にはその女性も帰ってしまい、1人に……と思いきや、新たな男性が1人現れました。

でも、相変わらず静かでキーボードを叩く音だけが響いている。

バリ島の人たちは夜遅くまで働くライフスタイルは好まないんだろうなと感じました。

しかも、夜になると外から蚊や蛾が飛んできたりして、居心地も悪くなります。「もう帰りなさい」って言われているみたい。夜遅い時間は人も全然いないのに、なんで24時間営業なんだろう……。

バリ島のコワーキングスペースではあまり長居せず、さっさと切り上げて食事や趣味を楽しむと良さそうです。

コワーキングスペース「Hubud」の基本情報と地図

最後に、Hubudの基本情報です。

<利用料金>
ドロップイン利用(1日):250Kルピア(約2,000円)
1カ月のうち30時間利用:800Kルピア(約6,600円)
1カ月のうち50時間利用:1,300Kルピア(約10,800円)
1カ月のうち100時間利用:2,600Kルピア(約21,600円)
ナイト会員(18時〜8時):1,500ルピア(約12,400円)
使い放題(月):3,700Kルピア (約30,700円)

<オープン時間>
24時間営業

<住所>
Monkey Forest Road 88x Ubud, Gianyar, Bali 80571 Indonesia

<電話番号>
+62 361978073

<公式HP>
http://lineuphub.co/

<地図>

※2018年1月現在の情報です。




ABOUTこの記事をかいた人

【フリーライター/北欧イノベーション研究家】1981年、埼玉県生まれ。「自由なライフスタイル」に憧れて、2016年にOLからフリーライターへ。【イノベーション、キャリア、海外文化】などの記事を執筆。2020年に拠点を北欧に移し、デンマークに6ヵ月、フィンランド・ヘルシンキに約1年長期滞在。現地スタートアップやカンファレンスを多数取材しました。2022年3月より東京拠点に戻しつつ、北欧イノベーションの研究を継続しています。