フィリピンの語学留学で後悔しないために【10の心得】




旅と仕事を両立するライフスタイルを送っている、恋する旅ライターかおりです。私は、2017年10月から6週間、フィリピンのセブ島へ語学留学をしていました。

いわゆる「0円留学」と呼ばれるもので、ライターとしてセブ島留学レポを書く代わりに、授業料・滞在費が無料になるスタイルの留学です。くわしくは、こちらの記事をどうぞ。

実際に留学を経験してみて、これからフィリピンに留学したいと考えている方、留学予定の方に役立つアドバイスができればと思い、この記事を書くことにしました。10個のポイントに分けてご紹介します。少しでも参考になれば嬉しいです!

1、体調管理は第一

留学していた「3D Academy」での食事

フィリピン留学中は100%に近い人が風邪を引きます。なぜなら、体調を崩す原因がそろいすぎているから。

・空気が悪い(排気ガスは日本と比べ物にならないほどひどい)
・教室内の人から感染しやすい(相部屋も同様)
・場所によっては冷房が寒い(外との気温差もすごい)
・勉強のスケジュールがハード

私も体力にはまぁまぁ自信があったのですが、風邪を引いてしまい2週間引きずりました。学校専属のお医者さんに薬を処方してもらって飲んでいましたが、効果はイマイチ……。できれば日本の薬を持参したほうが安心だと思います。

留学中は金曜の夜や土日にフルで遊びに行きたくなりますが、どこかで休養できるタイミングをつくって、体調管理に努めてくださいね。

2、オープンマインドでいる

留学先の先生たち

留学中は出会った人たちと仲良くなったほうが、英語の上達につながります。私の場合はとくにフィリピン人の先生に対して、最初はちょっと壁をつくってしまっていました。

その理由は、英語が苦手すぎて何を言っているのか理解できず、自信を失ってしまったから。彼らの英語が理解できるようになってからは一気に仲良くなれたのですが、1カ月近くかかってしまいました。

あらかじめ復習をしてから留学に行くのがベストですが、それよりも大事なのは「オープンマインドでいる」こと。言葉がすべて理解できなくても「相手を知りたい」「自分を知ってほしい」という気持ちがあれば上達につながるはず。

3、英語を学ぶ目的を忘れない

バリ島で出会ったツアーガイドのアリスさんと

毎日英語に触れていても、語学力が伸びている実感が薄かったり、苦手分野が見えてきたり、日本が恋しくなったり、時々モチベーションが下がってしまうタイミングがあります。

そんなときは、「なんのために英語を学びたいんだっけ?」と自分に問い直してみてください。誰しも「英語力を身につけること」自体が目的ではなく、その先に「英語を使って実現したいこと」があるはず。

英語を話せるようになったら、どんなふうに自分の世界が広がるかをイメージするのもいいですよね!

4、孤独こそチャンス

私は、留学中に1人でいる時間がかなり多くありました。意図的に1人になったときもあれば、そうじゃないときも。留学先の学校の子たちは年下ばかりで、どうしても気疲れしてしまうことがあり……。

でも海外での1人行動は、英語を使う最高のチャンスです。タクシーの運転手、店員さん、学校の警備員さん、誰でもいいので英語を使って会話してみてください。要件を伝えるだけじゃなくて、ちょっと雑談を交えてみるといいですよ。フィリピンの人たちはフレンドリーなので、会話が弾むはず!

ただ、その辺を歩いている人にむやみに話しかけるのは、あまりオススメしません。海外で1人のときは、自分の身は自分で守るしかないですからね。



5、先生への同情は不要

大抵の学校では、「先生との相性が合わない」「別の授業を受けてみたい」というときは授業変更ができます。私が通っていた「3D Academy」でも毎週1回、グループレッスン及びマンツーマンレッスンの授業変更が可能でした。

先生たちにとっては「生徒たちから選ばれること」が成績に直結します。だから、毎週顔を合わせていると「授業変更したら先生たちに悪いな」という同情のような気持ちが生まれるんです。

でも、一番の目的である「英語力上達」には同情は不要です。先生たちもお互いに切磋琢磨することでスキルアップするので、遠慮はいらないと学校のスタッフさんにも言われました。私はグループレッスン1コマだけ変更しましたが、早めに決断してよかったと思っています。

6、荷物はなるべく減らす

これは「英語力上達」とは、なんの関係もありません。ご存知かと思いますが、フィリピンってものすごく物価が安いんです。洋服も食べ物もお酒もなんでも激安なので、なるべくスーツケースの余白を残しておいて、お土産を持って帰れるといいのかなと思います。

女子たちは洋服とかサンダルとか、ファッションアイテムをたくさん買ってましたよ♪ 私は日本から持ってきた荷物が多かったのと、セブ島のあとバリ島に飛んだので、必要最低限のものしか買えませんでした。お土産もほぼなし。

スナック菓子、モリンガティー、ドライマンゴー、マンゴージュース、パパイヤ石鹸、あたりは定番のお土産として人気ですよ〜!

7、国際キャッシング付きのカードは必須

フィリピンのATM

海外に長期で行くときは常識かもしれませんが、国際キャッシング機能が付いたカードは1枚は持っておきましょう。というのも、私は日本の銀行のキャッシュカードとクレジットカードを7枚ほど持参したのですが、国際キャッシングができるカードが1枚もなかったんです。

VISAとかMasterカードなら、当たり前に国際キャッシングできると思ったらできなかった! もともとその機能が付いていないカードもあれば、あらかじめ申し込みしないとできないものや、暗証番号がわからないカードもあり、現地ではどうにもできなかったんです。

残り1週間というところで手持ちのお金が尽きてしまい、仕方なく家族に国際送金してもらいました。国際送金は手数料がけっこうかかるので、正直オススメしません。

8、イベントやスクールトリップは極力参加

留学する学校によりますが、私が通っていた3D Academyには授業後、毎日のようにイベントがありました。英語を使ってアクティビティをしたり、ダンスしたり、洋画を見たり、などなど。私は数回参加しましたが、普段の授業では出会えない人たちとも出会えて、人脈づくりには最敵。

また、週末に開催されるスクールトリップは、友人同士で参加してもいいんですが、1人で参加すると友達の輪がさらに広がると思います。私は1人でスクールトリップに2回参加して、そこで友達がたくさんできました!

普段の生活では出会わないような人たちとの会話はとても刺激的で、これも海外留学ならではの醍醐味だと思います。

9、外国人の友達 or 恋人をつくる

顔が濃い人もいますが、全員日本人です 笑

私は外国人の友達は先生含めて数人しかできなかったんですが、なるべく外国人の友達をつくるように努力すると、英語力が伸びると思います。普段のおしゃべりもそうですが、LINEなどのメッセージのやり取りも英語ですることになりますしね。

もし外国人の恋人ができたら、もっと飛躍的に英語力が伸びそう。好きな人を見つけるだけでもいいですよね♡ 私は留学期間中に恋することは難しかったですが、フリーの方は積極的に恋も楽しんでみてくださいね〜!

10、留学先に仕事を持ち込まない

私が出会った留学生たちは、【学生】【無職】【休職中】【休暇中】のいずれかが多く、あまり仕事を持ち込む人はいませんでしたが、私はガッツリ仕事を持ち込んでいたんですね。

留学レポートを書くのもそうですが、それ以外にもセブ島で取材をしてメディア用の記事を書いたり、ブログを書いたりもしていました。

本来、留学中は勉強三昧の日々を過ごす人が多いんですが、私は授業以外はほとんど仕事をしていました。でも、復習をしないとせっかく授業で習った英語が脳に定着せず、右から入って左から抜けるみたいなことも、かなりあった気がします。

私の場合は「旅と仕事を両立すること」が人生の1つのテーマでもあるので、旅先での取材や執筆は欠かせなかったのですが、特別な事情がない限りは「留学先に仕事は持ち込まない」のがベストです。

以上です! さまざまな留学スタイルがあると思いますので、ご自身にとってベストな過ごし方を模索してくださいね。

前向きな気持ちで取り組めば、きっとみなさんの人生にとって大きな価値になることはまちがいありません。最後に、私が書いた【留学体験レポ】をいくつかご紹介します。気になった記事があれば、ぜひご覧になってみてください〜!

英語力0からのフィリピン留学!初めての海外生活に浮かれまくりの私がつまづいた「学習の壁」

フィリピン留学ってぶっちゃけどうなの?経験者たちが「リアルな体験談」を明かします

【セブ島留学体験総まとめ】TOEIC190点の私が6週間の語学留学で得た“変化”とは?




ABOUTこの記事をかいた人

【フリーライター/北欧イノベーション研究家】1981年、埼玉県生まれ。「自由なライフスタイル」に憧れて、2016年にOLからフリーライターへ。【イノベーション、キャリア、海外文化】などの記事を執筆。2020年に拠点を北欧に移し、デンマークに6ヵ月、フィンランド・ヘルシンキに約1年長期滞在。現地スタートアップやカンファレンスを多数取材しました。2022年3月より東京拠点に戻しつつ、北欧イノベーションの研究を継続しています。