【2019年】セブ島ノマドワーク事情(物価・Wi-Fi・コワーキングスペース)




かおり
国内外でノマドワーカーをしているフリーライター/広報PRの小林香織です

 

私は2019年2月から3週間、デザイン&プログラミング修行のため、セブ島のITシェアハウスに在籍していました。現地のカフェやコワーキングスペースでノマドワークもしていたため、セブ島の最新ノマドワーク事情について、まとめてみました。

「セブ島でノマドワーカーしようかな」と考えている方の参考になれば嬉しいです。

【物価】日本の2/3ぐらいが相場

まず、セブ島の物価について。「物価が安い」と言われるセブですが、激安と言えるほどではありません。

たとえば、カフェのコーヒーはSサイズで240円前後。一人前のパスタは600円前後。これは、アヤラモールなどのショッピングモール内にあるカフェや、外観がキレイなカフェを想定しています。

同じくモール内にあるレストランも、日本の1/2ぐらいの価格の店舗が多いです。ちょっと高級なお店になると、パスタが1,200円ぐらい。といってもクオリティは日本と同じぐらいかちょっと低め。1,200円出すなら、私は五右衛門のパスタを選びます。

「カレンデリア」と呼ばれるローカルな食堂(好きな惣菜を選んで食べられる、いかにもローカルって感じのところ)は、1食200円ぐらいでした。(女性一人前が目安)

ただ私が行ったところは、煮魚が骨ばっかりで通いたいとは思えず……。スープは美味しかったです。お気に入りを見つけられたら、モールのレストランよりも野菜を使ったメニューが豊富なので、安いうえに健康的かもしれません。

ローカルな店を選ぶと、1個10円ほどで買えるパンもあります。普通に食べられるけど、どんな素材を使っているのか不安で、私はちょっと厳しかったです……。細かいことは気にしない! 食べられればそれでいい! って方にはいいと思います。

さすが南国だけあってフルーツは安いです。マンゴーが1個60円ぐらい。これは嬉しい。

私はキッチンのあるシェアハウスにいたので、最後のほうはインスタントラーメンと野菜と玉子を買って、自炊していました。セブのレストランの食事は脂っぽいし、お肉ばっかりで野菜少なめなので、超不健康なんですよ……。

ということで、めちゃくちゃ節約できるワケじゃないけれど、贅沢をしなければ生活費は日本の2/3ぐらいか、もう少し抑えられそうです。私は外食ばっかりしていたので、3週間で4万円ほど消費しました。


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【Wi-Fi】ときどき不安定。空港やモールでは「ピンコード」が必要

私は現地でフィリピンの大手通信会社「smart」のsim(1日800MBまで。1ヵ月間利用可能)を購入して利用していたんですが、そこそこの速度でした。メッセージのやり取りなら問題ないですが、大きめの画像をインストールしようとすると、ちょっと遅いみたいな。

場所によっては不安定になることがあり、アヤラモールの中でさえ何度か不安定な状態になることも。あとは、滞在中に1日中Wi-Fiが弱くなった日がありました。そういうときは、潔くコワーキングスペースに行ってしまったほうが、お金はかかるけど効率が良いかも。

スマホの設定を変えればテザリングもできるんですが、電波は立っているのになぜかテザリングできないことがあり、すっごく困りました……。あとは1日800MBの制限があるので、作業しながらYouTubeで音楽なんて聞いていたら、あっという間に制限に達してしまう。

カフェなどに備わっているWi-Fiは、そこそこ安定していますが、ネットリサーチや重いデータを扱うことが多い人は、ややストレスがかかるかもしれません。

注意すべきは、空港やモール専用のWi-Fiです。2017年時点では、確かメールアドレスだけで接続できたのですが、2019年現在は「ピンコード」が求められます。

ピンコードとは、電話番号を入力すると、その電話番号宛に数字のコードがショートメールで送られてくるもの。つまり、電話番号を持っていないとピンコードは入手できません。

セブに滞在する場合、ほとんどの方が現地で使える電話番号を持っていないと思うので、Wi-Fiにつなげられないということ。これは予想外でした。空港はもちろん、アヤラモールでもWi-Fiにつながらず……。数日の短期旅行でもsimカードを購入したほうが良さそうですね。

【コワーキングスペース】「The Company」がイチオシ

セブ島では、「The Company(マンダウエ店)」「The Company(IT Park店)」「iioffice CEBU」の3つを訪れました。

あくまで独断と偏見で評価してみました。

【The Company(マンダウエ店)】

居心地 : ★★★★★
Wi-Fi : ★★★★★
料金 : ★★★★☆
レストラン : ★★★☆☆
スタッフ : ★★★★★
トイレ : ★★★★★

【The Company(IT Park店)】

居心地 : ★★★★★
Wi-Fi : ★★★★★
料金 : ★★★★☆
レストラン : ★★★★★
スタッフ : ★★★★★
トイレ : ★★★★★

【iioffice CEBU】

居心地 : ★★★☆☆
Wi-Fi : ★★★★☆
料金 : ★★★★☆
レストラン : ★★★★☆
スタッフ : ★★★★★
トイレ : ★★★☆☆

「The Company(マンダウエ店)」は、2018年12月にオープンしたばかりということで、めちゃくちゃキレイ! 色鮮やかなアート作品に囲まれていて気分上がる! 高速Wi-Fiでサクサク作業できる! 空いてる! ということで総合的に高評価。

すぐ近くに日本人経営のレストランがありますが、その他のレストランに行くには、ちょっと歩く必要があります。

さらに、その上をいくのが「The Company(IT Park店)」。2019年2月18日にオープンしたばかりということで、まだ工事中のところもありましたが、キレイだし、広々してるし、何より高層階からの眺めが超いい〜!! 

周囲を気にせずWEB会議や電話ができる場所もあり、こういった配慮はありがたいですね。

日本人スタッフさんもいて、オフィスの説明も丁寧にしてくれました。しかも、このときはオープンキャンペーン的なものが開催されていて、先着7名は利用料無料ということで、タダで利用できました(すでにこのキャンペーンは終了しています)。

IT Parkの中にあるので、周囲にレストランやカフェ、コンビニがあり、食事やお買い物もラクチンです。

「iioffice CEBU」については、お昼頃に行ったのもあるんですが、かなり混み合っていて、席を見つけるのも大変な感じでした。周囲が気になってしまうし、トイレは男女共用だし、ややWi-Fiの速度が遅い気も。「The Company」と比べると、ちょっと作業効率が落ちてしまった。

でも、「iioffice CEBU」のお隣にあるカフェ「MOTOKEYS」は、ご飯が美味しくて、座席がゆったりしていて、過ごしやすかったです。こっちのほうがノマドしやすいかも。運営会社は「iioffice CEBU」と同じく、日本のWEB制作会社のLIGさんです。

1Day利用だと、「The Company」のほうが200円ほど利用料金が高いのですが、私は「The Company」を選びます。ぜひ、行かれてみてくださーい!

【The Company(マンダウエ店)】

住所:Ground Floor, Building 4, JDN Square P.Remedio Street Mandaue City 6014 Cebu Philippines
利用料金:400ペソ/1Day 6,500ペソ/1Month 2,000ペソ/8Days
営業時間:8:00〜20:00
営業日:月〜金曜日
公式サイト:http://thecompany.jp/multi-location/cebu/

【The Company(IT Park店)】

住所:15th Floor, HM Tower, Cebu I.T. Park, Corner of W. Geonzon Street, Cebu City, Cebu, 6000
利用料金:400ペソ/1Day 6,500ペソ/1Month 2,000ペソ/8Days
営業時間:9:00〜19:00
営業日:月〜金曜日
公式サイト:http://thecompany.jp/multi-location/cebu-it-park/

【iioffice CEBU】

住所:ARLINDA V. PARAS BLDG, Don Gil Garcia St Cebu City, 6000 Cebu
利用料金:300ペソ/1Day 4,000ペソ/1Month
営業時間:9:00〜19:00
営業日:月〜金曜日
公式サイト:https://iioffice.liginc.co.jp/cebu/

【まとめ】短期滞在で訪れるならアリかも

総合的に判断すると、セブ島は短期(1〜2週間)で訪れるならアリかもしれないと思いました。私の場合、食事と空気の悪さ(排気ガス)が体に合わないので、正直1週間でもキツいんですが、集中して何かをするにはムダな誘惑がないので良いかもしれません。


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実際のところ、たった3週間の滞在期間で、満足の成果を出すことができました。

具体的にはWEBページ(2ページ分)を一からデザイン・コーディングしたのですが、ほぼ完成と言えるところまで仕上げられました! 合間にブログ記事を書いたり、プロフィール写真を撮影したり、人狼ゲームに参加したり、オシャレカフェに行ったりもしていました。

集中して何かを成し遂げたいとき、ぜひセブ島でノマドワークや勉強をしてみてはいかがでしょうか?

作業に疲れたら、セブ島の中心地からタクシーで40分ほど走ると、美しいビーチに到着します。こちらは「ムーベンピック ホテル マクタン アイランド」にあるバーレストラン「「IBIZA(イビザ)」。がんばったご褒美に、こういうところでのんびりするのもオススメ♡




ABOUTこの記事をかいた人

【フリーライター/北欧イノベーション研究家】1981年、埼玉県生まれ。「自由なライフスタイル」に憧れて、2016年にOLからフリーライターへ。【イノベーション、キャリア、海外文化】などの記事を執筆。2020年に拠点を北欧に移し、デンマークに6ヵ月、フィンランド・ヘルシンキに約1年長期滞在。現地スタートアップやカンファレンスを多数取材しました。2022年3月より東京拠点に戻しつつ、北欧イノベーションの研究を継続しています。