「児童養護施設の子供たちをディズニーランドに連れて行く」その舞台裏に密着!




こんにちは! フリーライターとして活動している「恋する旅ライターかおり」です。

11月3日、私は東京ディズニーランドにいました。社会人サークル「istコミュニティ」が主催する「児童養護施設の子供たちをディズニーランドに連れて行く」企画を密着レポートするためです。

正直、どんなイベントになるのか当日まで想像できていなかったのですが、そこで見たのは、子供たちの笑顔のために無償で休日をささげる若きボランティアの面々。そして、私の予想をはるかに超えたリアクションを見せてくれた子供たちの姿でした。

いつもボランティアをしている団体の企画ならまだしも、恋活イベントがメインの団体が主催したというから、2倍の驚き! リアルにすばらしいイベントだったので、その詳細をレポートしたいと思います!

子供たちをディズニーランドに連れて行くことになった経緯

前述のとおり、今回の企画を主催したのは、ディズニー恋活など男女の出会いを目的としたイベントを多数主催している「istコミュニティ」。恋活を主催しながらボランティアも運営するって、相当器用な人たちですよね(笑)。

同団体の代表である川畑嘉顕さんによれば、恋活イベントでの売り上げに余剰が出たときに、このようなボランティア企画を行っているとのこと。

*恋活イベントの密着レポは、こちらからどうぞ。

さらに、川畑さんは環境的に恵まれていない世界中の子供たちをサポートするチャイルドスポンサーとして、ネパールの子供たちと文通をしているそう。

そういったボランティア活動の一環で、「とある児童養護施設の子供たちをディズニーランドに連れて行くことになった」と話してくれました。初めての試みということで、スタッフのみなさんもドキドキしながらこの日を迎えたそうです。

募集30分で集まった40名の有志たち

今回のイベント、何がすごいって、istコミュニティのLINEグループでボランティアを募ったところ、わずか30分で40名もの参加表明があったこと。

ディズニー恋活のイベント参加を促すLINEグループなのに、ボランティアが超速で集まるってすごくないですか? ディズニー好きのみなさんは、みな慈愛にあふれているな〜と関心してしまいました。

11月3日、8:30という早朝にも関わらず、舞浜駅には続々とボランティアのみなさんが集まってきました。すでに顔見知りなのか、おしゃべりに花を咲かせている人も。

子供たちがパークに到着! いきなりテンションMAX!

そうこうするうちに、子供たちがディズニーランドに到着。この日、参加したのは幼児から小学校高学年までの12名。ディズニーデビューの子供も何人かいて、みんなカチューシャや帽子などを身につけご満悦の様子。とってもお似合いでかわいい〜♡

カメラを向けると、ノリノリでポーズをとってくれました。

子供たちを目の前にして、私ががまず圧倒されたのはその”勢い”。ディズニーランド特有の非日常感が気持ちを盛り上げているのだろうと思いますが、とにかくめちゃくちゃテンションが高い(笑)。

チョロチョロと動き回るので、迷子になってしまわないか心配しましたが、みな私が思うよりしっかりしていて、そんな心配は無用でした。

そして、まったく人見知りをすることなく、ボランティアスタッフにガンガン話しかける。躊躇なく大人に溶け込む姿には関心してしまったほど。とにかく、子供たちが楽しそうで何より。

まず、向かったのは「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」。3D映像が使われていて、臨場感のあるスリリングな体験ができるアトラクションです。怖がって泣いていた女の子もいましたが、それもまた貴重な経験ですよね。

続いて、世界中の子供たちの歌声に癒やされる「イッツ・ア・スモールワールド」へ。アトラクションから出た直後、近くにいた男の子に「どうだった?」と聞いたら、「なんにも〜」と言って、ヘン顔をされました。なんてお茶目なの(笑)。

ランチタイム。勢いよくハンバーガーにかぶりつく

午前中、元気いっぱいに遊んだのでお腹がペコペコになった様子の子供たち。ここで大活躍してくれたのがボランティアスタッフのみなさん。自分たちのランチ後に子どもたちに席を譲ってくれたのです。

この日は祝日かつ晴天ということもあり、園内は激混み。席は取るだけで何十分も待つところですが、スタッフのみなさんのおかげで子供たちは待ち時間なくスムーズにランチをとることができました。

ここでも子供たちの笑顔がたくさん見られました。大きな口でハンバーガーを口に運びながら、スタッフにじゃれる子供たちはなんともかわいく、微笑ましい気持ちに。

早朝から歩き回っているのに、衰えない体力にも脱帽です(笑)。きっと、疲れよりも楽しい気持ちが上回っているんでしょうね。

最前列で見るパレードに大興奮。影にはボランティアの努力が

お腹を満たしたら、続いてのお楽しみはパレード! こちらでもスーパーボランティアのみなさんの働きっぷりに感動してしまいました。

15時からのパレードに対して、3時間ほど前からシンデレラ城前の最前列というベストポジションを陣取っておいてくれたのです。「気合入れすぎたね(笑)」と笑っていた彼らに、拍手を送りたい気持ちになりました。

そして、目の前で繰り広げられるエキサイティングなパレードに、子供たちが大興奮したのは言うまでもありません。ディズニーの大人気キャラクターたちが登場したとたん、満面の笑みを浮かべ、大きく手を振る子供たち。

写真にはモザイクをかけてしまっていますが、子供たちの目はキラキラと輝いていました。私の隣にいた女の子は、「ラプンツェルと目が合ったよ!」ととっても嬉しそうに報告してくれ、その顔を見てこちらまで幸せな気持ちに♡

パレードを見終えた子どもたちは、心から満足したような笑顔を浮かべていました。スタッフのみなさん、本当にお疲れさまでした! 彼らのおかげで私まで特等席でパレードを鑑賞することができて、幸せでした〜!

ちなみに、パレードが終わった直後に1人の男の子と一緒に撮影した写真がこちら。極上のヘン顔をサービスしてくれました(笑)。表情を見せられないのが残念すぎますが、雰囲気だけ味わってくださーい!

疲れを見せるどころか、夕方もはしゃぎまくる

その後は、スティッチとのおしゃべりを楽しむ「スティッチ・エンカウンター」へ。ここでは、私も子どもたちと一緒に鑑賞し、みんなの様子を観察させていただきました。

スティッチが子どもたちに声をかけ、名前やどこから来たかなどを聞くと、みんなしっかりと受け答えをしていましたよ。

目の前で繰り広げられるスティッチと会場のみなさんとの掛け合いは、なんとも痛快でユーモラス! 子どもはもちろん、大人も楽しめる最高のエンターテインメントでした。

夕方になっても、子どもたちの元気はとどまるところを知りません。

1人の男の子がスタッフにおんぶをせがんだら、「僕も!」「私も!」と続き、こんな状態に(笑)。

待ち時間にはボランティアスタッフや私が持っていた一眼レフカメラに興味を示し、子どもたちによる撮影大会が繰り広げられていました。

ここでも、ヘン顔を繰り広げる男の子たち。一方、女の子たちはキュートなポーズを決めていました。さすが、女の子はおませです。

最後は、お土産を買うためにショップへ立ち寄り、子どもたちはパークを楽しみ尽くして帰宅の途につきました。

1日密着して「すごい!」と感じた2つのこと

朝から夕方まで子どもたちとボランティアスタッフに同行させていただき、「すごい!」感じたのは以下の2つ。

1、ボランティアスタッフのみなさんのホスピタリティ
2、子どもたちのコミュニケーション能力

ボランティアスタッフのなかには。初参加の方もいたと思うのですが、そのホスピタリティの高さは「さすが」の一言。ボランティアスタッフの方々の思いはもちろん、この企画にかける主催者のみなさんの熱い思いを感じずにはいられませんでした。

子どもたちが安全かつスムーズにアトラクションやパレードを楽しめるように最大限に配慮し、子どもたちへの飲み物やお菓子を絶妙なタイミングで調達し、なにより、子どもたちをめいっぱいの愛情で包み込んでいました。

ボランティアスタッフが子どもたちを肩車している様子は本当の親子のようで、幸せをおすそ分けしてもらった気がしました。

そして、もう一つ、驚かされたのは子供たちのコミュニケーション能力の高さ。

以前からボランティアをして子どもたちとの信頼関係があるスタッフと、今回が初対面となるスタッフ。そして、企画に同行したハジメマシテの筆者。

そんなたくさんの大人が入り混じっている空間でも、子どもたちはまったくたじろぐことなく大人たちと瞬時に打ち解け、純粋にディズニーランドを楽しんでいました。これは普段、子どもたちが良い教育を受け、良い大人たちに囲まれている何よりの証拠。

子どもたちが所属している児童養護施設は、非常にすばらしい場所なんだなと感じ、同時にとても安心しました。

この日の出来事は、子供たちにとって忘れられない思い出になったと同時に、きっと未来の選択肢が広がる経験になったはず。

istコミュニティのみなさんには、今後も子どもたちの好奇心や豊かな精神を育てる企画をどんどん開催してほしいと願うばかり! 

子どもたちにとって、ボランティアスタッフにとって、そして私にとっても、新しい発見の連続で、充実した1日になりました。本当にありがとうございました!

最後に、istコミュニケーションの活動は公式サイトで確認できます。ボランティア活動やディズニー恋活に興味を持ったら、ぜひのぞいてみてくださいね。

【社会人サークルISTコミュニティ】
代表:川畑 嘉顕
電話番号:047-406-3269 
お問い合わせ:meets@tokyo-ist.com
※HPからの問い合わせがスムーズです。




ABOUTこの記事をかいた人

【フリーライター/北欧イノベーション研究家】1981年、埼玉県生まれ。「自由なライフスタイル」に憧れて、2016年にOLからフリーライターへ。【イノベーション、キャリア、海外文化】などの記事を執筆。2020年に拠点を北欧に移し、デンマークに6ヵ月、フィンランド・ヘルシンキに約1年長期滞在。現地スタートアップやカンファレンスを多数取材しました。2022年3月より東京拠点に戻しつつ、北欧イノベーションの研究を継続しています。