私は、今エンジニア(またはデザイナー)を目指して、勉強に励んでいます。先日、バンコク在住のフリーランスエンジニアである、ショーへーさんとゲスエンジニア戸田さんのトークイベント「ショーヘー × ゲスエンジニアの “ここだけの話”」に参加してきたので、個人的な感想や見解も踏まえて、レポートします。
参加者は男性が8割。エンジニア業界のあるある

五反田の居酒屋を貸し切って行われた今回のイベント。会場に到着すると、見渡す限り、男子、男子、男子。笑
これはエンジニアイベントでは、わりとよくある光景です。女性が極端に少ない業界なので、こんな状態が当たり前にあります。
私が住んでいるITシェアハウスも、17名中、男性14名、女性3名と、圧倒的に男性が多い。男性に囲まれていることに慣れっこになりました。笑
とはいえ、ここは強く断言しておきたいんですが、エンジニア男性は基本的にとても親切でやさしいです。時々、極端に寡黙な方もいますが、怖くないので大丈夫。女性のみなさんは安心してイベントやもくもく会に参加してほしいと思っています。
ノマド系エンジニアの2人のバックグラウンド
おふたりのバックグラウンドは、以下です。
【ショーへーさん】
おしゃべり好きな28歳Webエンジニア。立命法→大手で営業職→1年で退社→未経験でIT系に転職→2年修行→フリーランスエンジニアになり3年目。PHP・Laravel・WordPressが専門。タイ・バンコクと日本の2拠点生活をしているリモートワーカー。
【ゲスエンジニアさん】
週3労働月収100万超えの26歳フリーエンジニア。クズエピソードが多すぎてゲスの異名を授かる。バンコクでリモートワーク。月15時間1年半続けたブログで60万の不労所得。元営業なので性格は最低。
おふたりとも、Twitterのフォロワー数が8,000〜1万人ほどいるマイクロインフルエンサーで、私もTwitterを介しておふたりを知りました。
ゲスエンジニアさんは月収100万超えと書かれていますが、おふたりともしっかりと稼いでいて、うらやましい限り。ですが、これは相応の努力をした結果であり、決して小手先のテクニックで稼いでいるワケではないんですよね。
というのが、このイベントを通して、よくわかりました。
未経験からエンジニアになるには?

未経験からエンジニアになれるかどうかで言うと、「なれる」と言う人が大半です。文系出身のエンジニアも多いし、私も自分なりに調べて「未経験からでもなれる」と結論を出しました。
ただし、おふたりいわく、未経験からエンジニアになるには、以下のような壁があるそう。
■独学は1人ではツライ
勉強したことがある人ならわかると思いますが、言語を習得するにあたり、必ずわからないこと、つまづくことが出てきます。技術書や動画など独学できるツールはたくさんありますが、わからないことを100%解決してくれるのは難しいよう。
そこで、必要になるのが「身近なメンター」の存在。困ったときに質問できる相手を作るのが大事とのこと。プラスαで、一緒に勉強する「仲間」の存在も救いになると思います。Twitterを介してイベントに参加したりすると、勉強仲間を作りやすいのでオススメです。
■就職が大変
3〜4年前は未経験でも採ってくれる会社があったけど、最近はエンジニア人工が増えているので、未経験で入れる会社がなくなってきた。周囲のエンジニアも同じことを言っていました。
この解決策として、一つは面談の前に「業界動向」をリサーチしておくのが良いとのこと。案外これができていない人が多いから。もちろん独学やプログラミングスクールに通ってスキルを身に付ける努力も必要だと思います。
実務未経験でいきなり就職が難しい時代なので、インターンとして入り込むのもアリとのこと。一度、面接で落とされても「これを作りました」などと、ぐいぐいアピールするぐらいの”しつこさ”があるといいらしいです。
■いきなりフリーランスはスキルアップが遅い
フリーランスは仕事を獲得するための営業や事務作業など、あらゆることを自分でやらなくてはいけないので、実務に割ける時間が減ってしまい、その結果、会社員よりもスキルアップが遅れてしまうのだそう。
これは、フリーランス3年ほどやっている私も納得。勝手に仕事が入ってくるような売れっ子になれば別ですが、最初からその状態を作るのは、まず無理。
なので、まずは就職してスキルを身に付けてから、フリーランスという道のほうがオススメとのことでした。これはどの業界も一緒で、ライターもまずは就職してスキルとコネを手に入れてからフリーになるほうが、すぐに活躍できます。
売れるプログラマーになるには?
続いて、売れるプログラマーが持っているスキルや素質について、まとめました。
■独学ができる
日々、新しい技術が出てくる業界なので、最新技術を独学できる人は伸びるとのこと。これは環境も大事で、メルカリなど自社でサービスを開発している企業などに身を置くと、プログラマーとして正しい発想を持っている人が多く、平均的にスキルレベルが高いので自ずと情報をキャッチアップしやすいとか。
私が住んでいるITシェアハウスとかも良いコミュニティで、Slackに「ブロックチェーン」や「Hack」チャンネルがあって、話題の技術とかカンファレンスとか情報を流してくれる人がいるので、とってもありがたいです。
■問題解決能力がある
トラブルが起きても「1人でなんとかできる力」も、プログラマーには求められるそう。周囲のエンジニアたちも言っていましたが、エンジニア業界って手取り足取り丁寧に教えるっていう文化じゃないですよね。
■メンタルが安定している
くわしいことまでは触れられませんでしたが、メンタルを鍛えるのはすごく大事とのこと。環境よりもまずメンタルを整えようとアドバイスがありました。
■コミュニケーションスキルが高い
言われたことを正しく理解し、正しく表現できるコミュニケーションスキルがあると、歓迎されるそうです。これは、どんな職業でも必要と言えそうですね。
■総合力が高い
プログラミングスキルが高いに越したことはないけれど、「SEOにくわしい」「Twitterのフォロワー数が多い」など、掛け合わせで総合力が高い人、目立っている人は活躍しているようです。
WEBサイトの制作は儲かるの?仕事のとり方は?

儲かるかどうかの軸で言うと「儲かります」とのこと。ショーへーさんは、WordPress案件だと、報酬が30万円以上じゃないと受けないらしいです。
受託型のフリーランスで、エージェントを使わずに受注できると、一般的な20代ではとても稼げない額も狙えるそう。ゲスエンジニアさんのように、準委託契約で時給で働いていると、そこまでの額は狙えないと。でも、安定して仕事があって、やった分だけもらえるのも精神的にはいい働き方と言えそうです。
そのほか、営業マンと組んで自分を売ってもらったり、フリーランス同士でチームを組んだり、というやり方もオススメだそう。
フリーランスで仕事をとる場合、「良い仕事は市場に出回らない」ことを覚えておくべし。→これめちゃくちゃ共感です。いい仕事は信頼できない他人よりも「信頼できる知人」に頼むことが圧倒的に多いからです。
だからこそ「良質なつながり」を持っておくことが、フリーランスの生命線と言えるんですよね。ライター業界でも、いろんな飲み会や勉強会に顔を出すフットワークの軽さがある人は、仕事に困っているところを見たことがない。
【まとめ】良いコミュニティに所属し、ちゃんと苦労しよう
見出しに書いたことは、数ヶ月、WEB制作やデザインを勉強したり、エンジニアイベントに参加したりしながら、業界の知識をインプットしてきた私の一つの結論です。
最初の入り口として、「月に5万円稼ぐサイト制作のスキルを身に付ける」のは大いにアリ。けれど、それだけで長くやっていくのは到底ムリ。(お小遣い稼ぎなら別として)
今は、個人的にエンジニアよりデザイナーに惹かれているのですが、デザイナーも同じことが言えると思います。
「小手先のテクニックで稼ごう」と安易な気持ちで業界に足を踏み入れてしまうと、業界全体の質を落としてしまうことになるし、プログラミングを愛してるエンジニアに嫌われます、たぶん。
ちゃんと苦労して勉強してスキルを身に付け、良いつながりを作り、良い仕事をとりましょう。「未経験からの就職は大変だけど、それを乗り越えたら余裕」らしいですよ!
ちなみに私の場合は高卒だし、アラフォーだし、思いっきり文系だし、地頭力ないし、読んでくれているみなさんよりも、おそらく活躍できる可能性は低いです。それでも希望は捨てていないし、2月からセブ島にIT留学して勉強します。
留学日記は、FacebookやTwitterで発信していく予定なので、ぜひつながっていただけたら嬉しいです! たくさんの人に見てもらえていることは、すごくすごく励みになります。これからエンジニアやデザイナーを目指すみなさん、一緒に楽しみながら苦労しましょう!!
※2/5 追記
同イベントに参加されていたアルパカ@エンジニア(兼ブロガー)さんの記事にも、イベントの内容がくわしく書かれているので、ぜひチェックしてみてください!
【ショーヘー×ゲスエンジニアのここだけの話】イベント参加レポ
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