【フリーランスの仕事20種類を解説】これから需要が高まるオススメの職業とは?




かおり
フリーライター4年目、国内外でノマドワーカーとして生きている小林香織です

 

フリーランスとして長く生活していると、同じくフリーランスの方に多く出会います。最近は、さまざまな職業のフリーランサーが増えているため、私が出会ったフリーランスの仕事の種類をまとめて、解説してみたいと思います。

こういう職業でもフリーになれるんだ! と驚く実例もあるはず。リアルに存在する人たちのエピソードなので、もし気になる職業があれば、(場合によっては)ご本人を紹介することも可能です。

■これからフリーランスになりたい人
■どんな職業で独立しようか悩んでいる人
■現在フリーランスだけど、スキルを広げたい人

に読んでいただければ嬉しいです!

【IT系】年収高めの花形フリーランス

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フリーランスといえば、まずはIT系を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか? 実際、IT系のフリーランスは数多く存在します。彼らに共通しているのは、【スキル高め】【年収も高め】。憧れる人が多い業界のため、ライバルもかなり多く競争率高め。

エンジニア

一言でエンジニアといっても、バックエンドエンジニア、フロントエンドエンジニア、コーダーなど、さまざまな種類が存在します。彼らの中には、エンジニア養成スクールを卒業して実務を経て独立した人もいれば、未経験から企業のエンジニアとして勤務した後に独立した人もいます。

どちらにしても、独学からいきなりフリーランスは厳しい業界です。私も半年ほどコーディングの勉強をして、簡単なWEBページなら作れるようになりましたが、これぐらいでフリーになるのは無茶だと判断しました。会社に入って数年の修行を積み、その後に独立するのが無難でしょう。

WEBディレクター

WEBディレクターとしての実務経験を経て、独立するのが一般的な道だと思います。おそらく、企業の中でエンジニア→WEBディレクターと順を追って経験し、その後、フリーという感じ。こちらも簡単にフリーで生き残っていけるほど甘い道ではないと予想します。

WEBサイトの構造を知っている必要はありますが、エンジニアのようにコードを書ける必要はないので、どうしてもコードを書く仕事は嫌だという人がWEBディレクターの道に進むのは、アリのような気がします。

【クリエイター系】スキルもセンスも求められる

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こちらも憧れる人が多いクリエイター系。かくいう私も「デザイナー」という肩書を付けて活動を始めていますが、すぐにそれなりの報酬の仕事をもらえるところまでは、至っていません。

スキルもセンスも求められる高度なお仕事ですが、エンジニアに比べると年収はやや低めの傾向があるようです。ただ、本人のスキルや人気にも影響されるので、一概には言えません。

デザイナー

グラフィック、WEBデザイナーと大きく2つに分かれます。美術系の大学、または職業訓練校やWEBデザイナーの養成スクールを卒業したらどこかの企業に就職し、専属デザイナーとして勤務した後にフリーになるのが一般的な道だと思います。

スクール+独学のみでフリーになった方も知っていますが、けっこうな努力をされているようです。なりたいと思ってパッとなれる職業ではなく、腰を据えて勉強する期間が必要です。

イラストレーター

こちらも美術系の大学やスクール出身の方が多い印象。どこにも通わず、幼い頃から絵を描いていて、イラストレーターになった方も知っていますが、コツコツとTwitterで作品を発信してファンを増やすという過程を踏んでいます。これって誰にでもできることではないですよね…。

自分のイラストのテイストにファンが付けば、安定した収入を得られるのかもしれません。

動画クリエイター

周囲にもチラホラ増えてきた動画クリエイター。動画講座や本で独学で勉強して、独り立ちした方もいるようです。動画自体の需要が増えているので、YouTube用の動画編集ぐらいなら、そこまで高度なスキルがなくてもできるのかもしれません。

ただ、ネットCMやPVとなると凝った表現が求められそうなので、実務経験または、動画クリエイターの養成スクールなどに通う必要がありそうです。

YouTuber

爆速で伸びているYouTube市場。当然、YouTuberも比例して増えています。私も数人のYouTuberさんに取材をさせていただきましたが、売れている方々はかなりの戦略を練って、時間をかけて、動画を作り込んでいるもよう。

元々Twitterでファンが付いている方などは別ですが、「ちょっとYouTubeやってみようかな」ぐらいの感じなら、厳しいかもしれないですね…。ニッチだけど根強いファンがいるジャンルを狙ってみるならアリかも?

カメラマン

ライターである私が、一緒に仕事をすることが多いカメラマン。フリーランスで活動されている方が多く、カメラ系の専門学校を出てスタジオに就職、その後フリーになったという方が多い印象です。

中には独学でカメラマンになった人もいますが、企業での実務経験を経ているので、いきなりフリーは一般的ではないかもしれません。ライターをしていたら自然と撮影もやるようになって、カメラのプロになった、という方もいます。

カメラマンが大変なのは最初にある程度の機材をそろえないといけないところ。ライターなんて非じゃないぐらい、お金がかかります。あと、重い機材を持って現場に来るのが大変そう…。やりがいはあるお仕事ですけどね!

【ライター系】入り口のボーダーは低いけど年収は低め

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私の本業であるライター職。私の周囲にはたくさんのライターがいて、みなさんとても活躍されています。私もなんとか3年生き残り、4年目を迎えることができました。

ライターのメリットは入り口のボーダーが低いところ。ただし、その分ライバルが多く、年収が上がりづらい一面があるんですよね。

編集者

編集者は、雑誌やメディアの方向性や企画を考えたり、ライターと一緒に取材に行ったり、ライターから上がってきた原稿をチェックしたり、クライアントとの調整をしたりと、本や雑誌、メディアの制作において幅広いお仕事をする人を指します。

ライターにとって、もっとも身近な存在であり、仕事上のパートナーといえる人です。俯瞰してコンテンツの良し悪しを判断できるスキルが求められます。

企業で編集者を経験してフリーになる、ライターの経験を経てフリーになる、という道があります。いきなりフリーの編集者になった人は…いるかもしれませんが、あまり聞きません。

ライター

ここでいうライターは、いわゆる商業用の文章を書く職業を指します。WEBメディアや雑誌に記事を寄稿したり、コーポレートサイトのコンテンツを作成したり、記事広告を書いたり…。WEBメディアのライターであれば、未経験から始めることも可能です。

報酬は100円〜数十万円までピンきり。相場を知らないと、ひたすら安い価格で請けることにもなりかねないので、ある程度の実績を積んだら、相場のギャラで請けるようにしてくださいね。よろしければ、以下の記事を参考にされてみてください。

【ライターの報酬が低い問題】適正な文字単価について考えてみた

コラムニスト

事実だけじゃなく、主観が含まれたコラムを綴る職業です。コラムニストに向いているのは、人とは違う斬新な視点を持っていたり、世界観のある(クセのある)文体で文章が書けたり、何かに特化した深いスキルがあったりする人ではないかと思います。

何人かコラムニストの知人がいますが、ややクセが強い文章を書く方が多いです。アーティストとも言え、ファンビジネスに近いかもしれません。人気が出れば、ギャラはこちらから提示できるのかも。

作家

ライターやコラムニストよりも、社会的なインパクトが大きい作家という職業。企業務めの会社員作家さんもいれば、社長さんやフリーの方もいますよね。人気ライターが作家としてデビューすることも多いです。

いきなり作家デビューするのは相当ハードルが高いと思うので、まずは人気ライターになることを目指してみると良いかもしれませんね。ギャラは、本の売れ行き次第…ですね。

ブックライター

ブックライターとは、作家さんの代わりに本を書く人のこと。一昔前まではゴーストライターと呼ばれていたようですが、現在はブックライターという肩書で、本の最後に「編集協力」としてライターの名前が載ることも多いのだとか。

ブックライターは、ライターとしてある程度の力を付けてからじゃないと難しいでしょう。私の友人たちは「上阪徹さんのブックライター塾」に通って、ブックライターになった方がほとんどです。ギャラは作家と同じく、本の売れ行き次第。

ブロガー・アフィリエイター

ブログやアフィリエイトサイトで生計を立てるフリーランスもたくさんいますね。私もブログ収入が多少出ているものの、これだけで十分な金額を得るのは難しいなと感じています。

向き・不向きもあるし、選ぶジャンルにもよるので一概に言えませんが、成果が出るまでに一定の時間が必要なのは事実です。いきなり何十万も稼ぐというのは無謀なので、勉強しながらスモールスタートで始めてみるのが良さそうです。

【広報PR・人事系】やや経験値が必要な専門職

広報PR・人事の画像

個人的に注目しているのが、この領域。知人にもフリーの広報や人事が何人かいるんですが、みなさんとってもお忙しそうです。ただし専門職の部類に入るので、いきなりフリーで目指す職業としては不向きでしょう。

広報・PR

フリーランス広報・PRは、いくつかの企業と契約し、その会社の外部広報を担当するのがメインのお仕事。大きな企業には専門の広報がいるものなので、基本は中小企業やスタートアップがクライアントになるようです。または、企業広報のコンサルタントとして入る場合もあると聞きました。

広報・PRはプレスリリースの執筆スキルやマスコミやメディアとのコネクション、先を見据えた戦略的な企画力などが必要になります。

知人の広報さんにも話を聞きましたが、ある程度、企業広報としての経験がないと独り立ちするのは難しいかもしれません。ただ、ライタースキルを活かして、広報・PRの仕事を徐々に広げていくのもアリかもしれません。

人事

主にスタートアップや中小企業の採用業務を請け負う、フリーランス人事。イベントなどで数人お会いしたことがあって、「フリーの人事さんもいるんだ!」と驚きました。

起業する人が増えるに伴い、フリー人事の需要が高まっているのかもしれません。常に人事部員がいてほしいわけじゃないけど、組織作りのフェーズで専門の人事を入れたい、みたいな要望はありそうですしね。

具体的には面談の対応や社内規則を決める、人員配置の整理など。Wantedlyの対応を丸々請け負うみたいなこともあるようです。採用業務に携わったことがある人は、そのスキルを活かして独立することも視野に入れてみては?

【コーチ・教育系】高度なスキルが必要なファンビジネス

コーチ・教育系の画像

専門ジャンルの知識を活かして独立したタイプ。何かしらのジャンルで秀でた実績がないと難しそうですが、軌道に乗れば思い通りの報酬で思い通りのスケジュールで働くことも叶えられそうですね。

コーチング

メインは1対1で、クライアントが思い通りの結果が出せるまで、並走していくのがコーチングの醍醐味。例えば、起業、ダイエット、英語なんかが需要があるジャンルかもしれませんね。ライザップがまさにコーチングに入ります。

知人でも「女性が起業するためのコーチング」「理想のダイエットを叶えるコーチング」「英語スキルを伸ばすコーチング」を営んでいる方がいます。私自身も英語のコーチングを受けたことがありますが、非常に良いサービスで、TOEICの点数が半年で370点もUPしました。

とてもやりがいのあるお仕事ですが、クライアントとの濃いコミュニケーションが発生するので、専門スキルに加えて対人能力が高いことも求められます。

オンラインサロンオーナー

こちらも一種のファンビジネスと言えるかもしれませんね。イケハヤさんやはあちゅうさんが有名ですが、幻冬舎の有名編集者・箕輪さんが運営する「箕輪編集室」とかも。月額1,000円〜1万円程度まで、会費には幅があります。

こちらは、ある程度、専門的なスキルに加えて人気がないと成功するのは難しそうですね…。

【秘書・マネージャー系】チラホラ出はじめた新職種

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こちらは、まだレアなフリーランスだと思いますが、企業の秘書やタレントのマネージャーをフリーランスでされている方もいます。

秘書

フリーランス秘書って、なんだか響きがエロくないですか?(笑)ですが、私が出会ったのは至ってマジメにスタートアップの代表の秘書をされている方でした。

リサーチ案件やお店の予約、メールの返信、簡単なプログラミング(これはスキルがあればの話ですが)、などをされているとか。時給制で働いていて、特にやることがないときは好きなことをしていていいのだとか。しかもフルリモート! 主婦の方とかすごく良いですよね。

ただ、フリーランス秘書の仕事をどうやって見つけるか、ですよね。

マネージャー

YouTuberやインフルエンサーなど、芸能人とまではいかない方々のスケジュール調整や事務仕事を担当するマネージャーさんを最近見かけるようになりました。一つ前の秘書と、わりと近い仕事かもしれませんね。

実際、とある日本人インフルエンサーのマネージャーをフリーでやっている人を知っているのですが、海外在住らしいです。ってことは、フルリモートマネージャー!

イベントの告知バナー作成、各種お問い合わせ窓口の対応、その他雑務を担当しているとか。デザイン周りやテキスト執筆などができると重宝されるのかも?

気になるけど、謎が多い職業です。もしかすると、これから増える職業かも。

【オススメ職業】これから需要が見込まれるのは?

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いろいろとフリーランスの仕事の種類をご紹介してきましたが、私が個人的に狙い目だと思っているのが、以下2つの職業です。

※あくまでフリーランス歴4年目の私の個人的な見解ですので、参考程度に見てみてください。

動画クリエイター

これから何かのスキルを身に付けるのであれば、動画作成・編集のスキルは、さまざまなところで活かせると思います。就職もしやすいだろうし、何よりフリーで仕事を請けやすいと思います。(ライターの私にも動画撮影依頼がきたぐらいです)

ギャラは不明ですが、動画専門の企業に依頼するとものすごく高い(何十万〜)ので、短時間の動画編集を10万円前後で請け負ったりすると、けっこう需要がありそう(私に依頼があったのは1本8万円のYouTube動画でした。結局請けていませんが)。

私もスキルアップを目指して、クリエイター養成スクールに通うことを真剣に検討しました。ただ、動画クリエイターは需要は高いものの、機材や編集ソフトなど初期費用が高いこと、パソコン1台で場所を選ばないライフスタイルを叶えづらいことから断念しました。

こんな方に向いていると思います。

■初期費用の投資を惜しまない方
■撮影のために移動するのが苦にならない方
■動画ならではのクリエイティブを追求したい方

広報・PR

広報はスタートアップからの需要が多くて、ライターの私にも「広報絡み」のご相談があるぐらいです。今はライターとして可能な範囲で請けていますが、もう少し手を広げて広報・PRも担いたいと思っているところ。

もちろん専門的なスキルが必要になってくるし、長期的な戦略を練らないといけないので、コンサルタントを付けて、実務をやりながらスキルアップしていこうと思っています。

特にビジョンに深く共感できる企業、今後爆発的に需要が伸びそうな企業を見つけたら、その会社に広報がいるかどうか調べてみると良いかもしれません。ちなみに、スタートアップの場合はかなりの確率で専任の広報・PRはいません。社長や社員が兼務していることがほとんど。

そういうときに広報プランを営業できるスキルがあると、仕事を獲得しやすいはず。大体、3ヶ月〜1年ほどの契約で、プレスリリースを書いたり、SNS運用をしたり、メディア開拓をしたり、コンテンツ企画をしたり、イベント運営をしたり、記者会見を仕切ったり、仕事はけっこう幅広いです。

月いくらの月額固定の報酬をベースにしつつ、プレスリリース1件○万円みたいに、単体で請けることもあるようです。

時には社長の右腕となり、社長の代わりに会社を語り、認知を広げて、クライアントとの信頼関係を築いていく。広報・PRって、めちゃくちゃやりがいのあるお仕事だと思うんですよね。

こんな人に向いていると思います。

■広報・PRのスキルを活かして独立したい人
■ライターとしての実績を活かして、スキルアップしたい人
■ビジョンに深く共感できる会社があり、応援するような仕事がしたい人
■ファンビジネスやコミュニティに興味がある人

私も個人的に、広報・PRの道をもっと突き詰めていけたら…と思っています。まずはライターとしてスキルを積んで、その後、さらなるステップアップを狙うのもアリかもしれません。

フリーランスは実力勝負の厳しい世界ですが、自分自身で人生のハンドルを操縦している手応えは十分にあります。

「フリーランス最高!」とは思いませんが、一度やってみる価値はあるなと。私のブログがみなさんの背中を押すための第一歩になれば、嬉しく思います。




ABOUTこの記事をかいた人

1981年、埼玉県生まれ。2014年ライターデビュー。旅と仕事を両立できる働き方にトライしていて、2020年はデンマークに移住して、現地のフォルケホイスコーレに留学しながら仕事を続けています。【働き方/旅/IT】などの分野で、800以上の記事を執筆。 ブログや執筆記事の更新は、FacebookとTwitter、日常や旅写真は、Instagramにてお知らせしています♡