ヨーロッパ格安航空【ライアンエアー】で飛行機に乗り遅れた話




かおり
フリーライター6年目、国内外でノマドワーカーとして生きている小林香織です

 

2019年7月、およそ5年ぶりにヨーロッパ周遊の旅へ出かけました! オランダ(アムステルダム)→ベルギー(ブリュッセル)→アイルランド(ダブリン)と回り、ブリュッセルからダブリンへの移動にヨーロッパで有名なLCC「Ryanair(ライアンエアー)」を予約していました。

ところが、とあるミスによりライアンエアーに乗り遅れ、その結果、35,000円を支払ってチケットを買い直すハメに…。とほほ…。

実は、私以外にも同じミスをしてライアンエアーの便に乗り遅れた外国人が数人いたんです。今回の件で、ライアンエアーについて「情報不足」だと認識したため、同じミスを犯す人がこれ以上増えないよう、今回の経緯を残すことにしました。

ライアンエアーの空港情報をWEBリサーチ

初めてのライアンエアーに乗るにあたり、私は日本語で情報を探りました。すると、いくつかの日本語ブログがヒット。そこにはいずれも「ライアンエアーはシャルルロワ空港から飛ぶ」と書いてあり、それ以外の情報は見当たりませんでした。

ブリュッセルには、市内から30分ぐらいの「ブリュッセル国際空港」と南の郊外にある「シャルルロワ空港(正式名称:ブリュッセル・サウスシャルルロワ空港)」の2つが存在し、どうやらライアンエアーはシャルルロワ空港を利用しているようでした。

ちなみに、航空券には「BRU→DUB」と書かれていました。

一通り調べて、「よし、シャルルロワ空港だな」とバスチケットを予約。翌日は搭乗時間の2時間少し前に、シャルルロワ空港に到着しました。

空港に着いてから「致命的なミス」が発覚…!

カウンターでチェックインしようとすると、カウンターのお姉さんは「あなたの空港は、ここじゃないわ!」と苦笑いで言いました。

そして、「まだ間に合うかもしれないから、すぐにタクシーでブリュッセル南駅に戻って、そこから電車に乗って!」と。ひえ~〜と顔が青ざめつつ、急いでタクシー乗り場に向かったところ、無事にタクシーに乗ることができました。

ちなみに、このときに乗ったのは乗り合いタクシーで他にも数人のお客さんがいたため、15ユーロで済みました。50ユーロも覚悟していたので、これはラッキー。そして、慌てふためきながらもブリュッセル国際空港に到着。

カウンターの締切5分前に滑り込みでチェックインでき、手荷物検査も通過。「ここまでこれたら大丈夫だろう」と安堵したあとに待ち受けていたのは、出国検査の長蛇の列でした…!

これ、ヤバいんじゃない…? でも急いでいる人を優先してくれるかも…。いろいろな思いがよぎっていたところ、同じく慌てふためきながらスタッフさんに講義している女性数名を発見。チケットを見ると私と同じ便でした。

彼女たちと一緒に長蛇の列をすり抜けて、前方にいたスタッフさんに聞きに行こうとしたら、周囲から大ブーイングが起こり、スタッフさん激怒…! 「私たち時間がないんです! 優先してもらえませんか!?」と懇願するも、スタッフさん冷たくスルー。

とぼとぼと元いた場所に並び直しました。並んでいるうちにボーディングタイムが過ぎ、ついに飛行時間も過ぎてしまった…。でも、もしかしたら飛行機が遅れているかもしれない! とターミナルまで猛ダッシュ。

ぜぃはぁ言いつつ到着すると、すでに飛行機は飛び立ってしまっていたのでした……

チケットカウンターへ行くと再び悲劇が…

私の荷物ってどうなったなの? と思ってスタッフさんに聞くと、「下の階で預かっているから引き取って」とのこと。言われた通り下に降りると、確かに私の荷物がありました。

普段のルートと違うので、出口をまちがえたり右往左往しながらディパーチャーゲートへ逆戻り。それから、チケットを取り直すべくライアンエアーのカウンターへ。ここでも悲劇が起きました…。

飛行時間から1時間以内なら1万円ぐらいで買えたけど、10分過ぎてるからもう3万円のチケットしかないわ

ガーン、ガーーーーン。そんな規定知らないよ。日本語ブログで探しても一切出てこなかったし、ライアンエアーの公式HPでもそんな規定見つけられなかった…。

すぐに飛ぶべきか、日にちを改めるべきか。いろいろと調べること30分。結局「今日飛ぼう!」と再びライアンエアーのカウンターに行くと、3万円のチケットも売り切れていて、もうネット上に残っていたのは35,000円のチケットのみでした。

さんまんごせんえんかぁぁぁ。元々は8,000円ほどだったチケットが、35,000円。しかも空港間の移動費も追加されているので、結局4万円を損しているということになります。

軽く頭がクラクラしましたが、どれもこれも自分が犯したミス。命がなくなるわけでも、一文無しになるわけでもないなら、むしろラッキーじゃないか。自分にそう言い聞かせるしかありませんでした。

その後、当初の時間より9時間ほど遅れて、なんとかダブリンの大地を踏みしめることができました。

ミスを犯してしまった原因は?

※イメージ画像です。

今回、飛行機に乗り遅れた原因は「空港をまちがえたから」です。

私の飛行機が飛ぶはずだったのは「ブリュッセル国際空港」でしたが、私が最初に向かったのは郊外の「シャルルロワ空港」。

私が調べた情報はまちがいではなかった。ですが、明らかに情報が不足していました。ライアンエアーはシャルルロワ空港から飛ぶ便以外に、ブリュッセル国際空港から飛ぶ便もあったんですよね。

ちなみに、航空券に記載されていた「BRU→DUB」の3コードですが、この「BRU」はブリュッセル国際空港を示していたんですよね。もしシャルルロワ空港だったら、「CRL」と書かれていたはず。でも、調べていたときは気づけませんでした…。

ライアンエアーに乗り遅れないために

まず、空港を決してまちがえないでくださいね。以下の調べ方がオススメです。

1、空港の3コードを確認する
2、空港のHPに該当の便があるか確かめる
(ただし、便の情報は前日ぐらいにならないと出ないようです)

そのうえで、2時間以上前に空港に到着しましょう。ライアンエアーのカウンターは基本的に人員不足で、かなり並ぶこともありますし、今回のように出国検査に手間取ることもあり得ます。

そして、ライアンエアーにはさらなる注意点があるため、以下の記事も必ずチェックしてくださいませ。これさえ読めば余計な罰金を取られる可能性は最小限に抑えられるはず!

【搭乗拒否や高額ペナルティも】ライアンエアーの乗り方。5つのルールを解説

ライアンエアーを利用するすべてのみなさんが、乗り遅れることなく安全に空の移動を楽しめることを願っています。




ABOUTこの記事をかいた人

【フリーライター/北欧イノベーション研究家】1981年、埼玉県生まれ。「自由なライフスタイル」に憧れて、2016年にOLからフリーライターへ。【イノベーション、キャリア、海外文化】などの記事を執筆。2020年に拠点を北欧に移し、デンマークに6ヵ月、フィンランド・ヘルシンキに約1年長期滞在。現地スタートアップやカンファレンスを多数取材しました。2022年3月より東京拠点に戻しつつ、北欧イノベーションの研究を継続しています。