先日、セブ・マクタン空港から、マニラ空港(正式名称:ニノイ・アキノ国際空港)を経由し、タイ・ドンムアン空港へ渡ったんですが、そのとき思わぬ「罠」がありましたので、同じ経路を通る方へ注意喚起の意味を込めて、私の体験を書き残しておくことにしました。
一言で言うと、マニラ国際空港では「ターミナル間の移動」と「ぼったくりタクシー」に、くれぐれもお気をつけください!
【罠1】マニラ国際空港はターミナル間を「車」で移動する
大きな空港には複数のターミナルが存在します。マニラ国際空港には、4つのターミナルがあるのですが、それらのターミナルは徒歩移動できない距離にあり、「無料のシャトルバス」または「タクシー」を利用する必要があります。
ターミナルの種類と運行する航空会社は以下のとおりです。
■ターミナル1:日本航空、ジェットスター など
■ターミナル2:フィリピン航空(国内線・国際線)
■ターミナル3:セブパシフィック、キャセイパシフィックなど
■ターミナル4:エアアジア(国内線)セブゴー
乗り継ぎ前後で同じ航空会社であってもターミナル移動が発生することがあります。私は、セブ→マニラ、マニラ→バンコクのどちらもエアアジアでしたが、移動が発生しました。
それぞれの移動距離は5〜15分程度なので、移動時間だけを見ると大したことはありませんが、シャトルバスの乗り場を探したり、タクシーの列に並んだりしていると、あっという間に30〜40分が経過してしまうので、乗り継ぎの時間には余裕を持っておきましょう。
無料シャトルバスの乗り方は、以下の記事にくわしく書かれているので参照してください。
マニラ空港でターミナル移動?乗り継ぎの注意点・無料シャトルバスの乗り方
今回、私はターミナルが複数あること、ターミナル間を車で移動することをまったく知らず、マニラの空港の「Departure」ゲートで警備員に「あなたのターミナルはここじゃないよ」と突っ込まれました。
「ここはターミナル4で、あなたが向かうバンコクの便はターミナル3から出るよ。ここから車で50分ぐらいかかるよ」
本当は50分じゃなくて15分と言ったのだと思いますが、焦りすぎてフィフティーンをフィフティと聞きまちがえたんですね……。
オロオロしつつタクシーに乗らなきゃと思い、歩き出したものの「あれ? どこのターミナルだったっけ?」とわからなくなり、近くにいた別の警備員にチケットを見せて、ターミナルを聞いたところ、「ターミナル1に行きなさい」とのこと。
急いでタクシーに乗ってターミナル1に向かうと、また警備員に突っ込まれました。
「あなたの便は、ターミナル3だよ。ここから車で5分だからタクシーに乗りなさい」
そう、2回目に聞いた警備員さんは、間違った情報を伝えていたんです……。これも、ちょっとした罠。空港の入り口にいてチケットをチェックしている警備員さんに確認したほうが良さそうです。
【罠2】マニラ国際空港には、ぼったくりタクシーがいる

あぁ、そういえばさっきターミナル3って言われた気がしたよ……と思い出したけど、もうしょうがない。すぐ横にいたタクシーに乗りました。
普段なら、みんなメーターを使ってくれるんだけど、このタクシーはメーターを使ってくれず、「Please use a meter」と伝えたのに、「空港タクシーは料金一律なんだよ。200ドルだよ」となぜか、ドルで伝えてくるんです。
「そんなワケないし」と思いつつ、妙な胸騒ぎがしていました。今、思えばその時点ですぐに降りるべきでした。
道中、何度も「メーター使って」と頼んだけどダメでした。途中で料金所を通るんですが、そのとき「1,000ペソ」を要求されました。料金所の表には「45ペソ」と書かれていて絶対におかしいので、50ペソだけ渡して、お釣りももらいました。
ここまではなんとかなったんですが、運転手は目的地に到着したとたん、鋭い牙を剥きました。
要求された金額は「600ペソ」。通常、5分の距離なら60ペソぐらいなので、10倍の金額です。「その金額はおかしい、私はお金を持っていないから払えない」と交渉するも、声を荒げて「それなら戻るぞ」と脅してきました。
実際に車を走らせて戻ろうとしたので、観念して600ペソを払いました。今思い出しても、腹立たしい…! 日本円にすると1,300円程度なので大ダメージではありませんが、マニラを出るときに出国税850ペソを支払わないといけないと思っていたので(実際は、乗り継ぎの場合は出国税は必要なかった)、「払えなくなる、どうしよう!」とパニクったのでした。
【結論】客引きタクシーではなく「エアポートタクシー」を使う
のちのち調べてみたら、マニラ空港には「エアポートタクシー」と「客引きタクシー」の2種類があるようです。
エアポートタクシーは、乗り場付近にカウンターがあり、受付係に行き先を告げ、車体ナンバー・ドライバー名・行き先の書かれた紙を受け取ってから乗ります。この場合、控えがあるので運転手もしっかりメーターで走るようです。
私がターミナル4で最初に乗ったタクシーがこのタイプで、通常どおり初乗り40ペソで対応してくれました。
しかし、客引きタクシーは何も控えがないので、好き放題ぼったくってきます。基本、客引きタクシーはすべてぼったくりだと思ったほうが良さそうです。
以下、エアポートタクシーと客引きタクシーの情報です。
■エアポートタクシー⇒ターミナル1・4にあり
■客引きタクシー⇒ターミナル1・3にあり
※他の方のブログも参考にしているので、確かな情報ではありません。参考程度に留めてください。
セブでは基本的にグラブで移動していて、あまりタクシーは利用していなかったんですが、まだこんなぼったくりタクシーいるんですね……。でも、街中ではそんなに悪質な話は聞かないので、メーターさえ使ってくれれば大丈夫だと思います。
ただ、お釣りを持っていないドライバーが多く、大きなお金で出すと「お釣りがないよ」ってことになるので、なるべく細かいお金を持っておくと安心です。
【補足情報】マニラで乗り継ぎするなら出国税は必要ない
上述しましたが、念のため書き残しておくと、マニラで乗り継ぎをして国際便に乗る場合、出国税の支払いは必要ありません。(2019年2月現在)
セブのマクタン空港から国際便に乗る場合は、出国税850ペソが必要ですので、お金を残しておいてくださいね。
新しいビルが立ち並び、大きく発展しつつあるフィリピンでは、大きなショッピングモールの中や観光地なら、比較的、安全に過ごせます。
ですが、まだまだ治安が悪い場所も多く、悪質なドライバーも存在しますので、最後まで気を抜かずにフィリピン滞在を楽しんでくださいね!