チーズとワインのマリアージュに至福!ぐるなび運営「おいしいアカデミー」に参加




旅ライターとして、「旅」と「仕事」を両立させるライフスタイルを送っている、恋する旅ライターかおりです。

私はいま、株式会社ぐるなびが主催する「おいしいアカデミー 世界の料理とワインコース」に参加し、「奥深いワインの世界」を学んでいます。

第2回めのテーマは「チーズとワインのペアリング」。

もともとチーズが大好きな私ですが、今回の講座で輪をかけてチーズが大好きになりました♡ チーズと相性の良いワインの見つけ方、具体的なワインの名称も記載していますので、ぜひ至福のワイン&チーズタイムを過ごしてくださいね。

講師はチーズのプロ・齋藤富士子先生

講師を努めてくれたのは、チーズへの愛にあふれた齋藤富士子先生。

〜齋藤富士子先生のプロフィール〜

CPA公認チーズプロフェショナル、チーズ検定講師。日本ソムリエ協会JSA認定 ワインアドバイザー。
パリCentre・du・Formation・des・Produits・Laitiers(乳製品研修センター)にて ディプロマ取得。
フランス、ロアンヌにあるチーズ熟成士MOFエルヴェモンス氏のもとで研修、ディプロマ取得。

フランス、リヨンのチーズ販売 サービスMOFエティエンヌボワシー氏のもとでチーズサービス全般、
販売について研修。NHKカルチャースクール講師。過去にはチーズ専門店 の店長も務め、常に楽しくわかりやすいチーズライフの提案を行っている。

齋藤先生は、他にもチーズとワインにまつわる講座を多数担当されていて、毎回満席になるほどの人気ぶりだそう。

説明がいろいろあるのかと思いきや、簡潔に挨拶を済ませたあとは、「ワインが冷えているうちに早速チーズと合わせてみましょう」と、すぐに試食を勧めてくれました。

おかげで飽きるヒマがなく、終始楽しく講座に参加できました!

ナチュラルチーズの6つのタイプ

今回は、写真のとおり5種類のナチュラルチーズチーズに合わせて、3種類のワインを楽しみました。

ですが、ペアリングの前にチーズの大まかな種類をお勉強。チーズには、プロセスとナチュラルの2つがあります。それぞれの説明は以下のとおり。

プロセスチーズ・・・ナチュラルチーズを乳化剤などを加えて加熱して溶かし、再び成形したものです。製造工程の途中で加熱処理を行うため、乳酸菌は死滅しています。そのため、保存中に熟成が進むことがなく、ナチュラルチーズに比べて保存性に優れたチーズです。

ナチュラルチーズ・・・生乳などを乳酸菌や凝乳酵素(※1)で凝固させ、ホエイ(乳清)の一部を除去したもの、または、これを熟成させたものをいいます。熟成タイプと非熟成タイプがあります。熟成タイプは乳酸菌や凝乳酵素の働きによって熟成が進み、時間が経つごとに味の変化が楽しめます。

※1  凝乳酵素・・・生乳を固める酵素です。通常使われているものは、仔牛の第4番目の胃から抽出される「レンネット」と呼ばれる凝乳酵素です。動物由来のもの以外に、微生物や植物由来のものもあります。なお、酵素はたんぱく質からできています。

* 雪印メグミルク株式会社 ミルク便利帳より

プロセスチーズは6P チーズのような類のもので、ナチュラルチーズは以下の6タイプに分類されます。

①白カビ
②シェーブル
③フレッシュ
④ウォッシュ
⑤ハード・セミハード
⑥青カビ

初めて耳にするチーズの名前もあり、興味津々。

チーズとワインのペアリング

続いて、チーズとワインのペアリングを実食して確かめます。

ペアリング①フレッシュタイプと白ワイン

乳脂肪分75%以上のリッチでまろやかなフレッシュチーズ「ブリアサヴァラン フレ」に合わせたのは、「フェット・ドール・ブリュット・ブラン・ド・ブラン アンリ・メール」(白ワイン)です。

ワインの名称って、どうしてこんなに長いんでしょうね……。

フランスのジュラ地方で4代続く名家のワイン。繊細な酸味とともに、白桃などのアロマティックで華やかな果実味がほのかに甘く、爽やかな味わい」と説明がありましたが、フレッシュな味わいで、まろやかなチーズの美味しさがより引き立つ感じ。

どんな人にも好まれる、王道のペアリングという気がしました。

 

 

 

 

 

 

ペアリング②ハードタイプと白ワイン

塩味が強く、チーズフォンデュによく使われるハードタイプのチーズ「エメンタール・フランセ」と合わせたのは、「アルザス・リースリング・ジュール・ゲイル カーヴ・ボット・ゲイル」(白ワイン)。

フランスの年間最優秀白ワインTOP30に選ばれたほどの実績を持つ、アルザスの新星だそう。

「ほのかな甘み、バランスのとれた伸びのある酸味、余韻に心地よいミネラル感が続き、全体を引き締めている」と説明があったとおり、バランスのいい飲みやすい美味しいワインです。チーズとも相性ピッタリでした。

 

 

 

 

 

 

ペアリング③シェーブルタイプと白ワイン

エメンタールと並んでスイスを代表するシェーブルタイプのチーズ「グリュイエール」と合わせたのは、先程と同じく「アルザス・リースリング・ジュール・ゲイル カーヴ・ボット・ゲイル」(白ワイン)。

衛生的にシェーブルタイプの外側の皮は食べないほうがいいらしいのですが、説明を受ける前に食べちゃいました(笑)。ナッツのような風味と旨み成分が豊富とのことで、確かに濃厚な味。マリアージュも最高です。

 

 

 

 

 

 

ペアリング④ウォッシュタイプと赤ワイン

香りが強く個性的なチーズのウォッシュタイプのチーズ「マンステール フェルミエ」と合わせたのは、「ヴァレ・ドナ・マリア・ルビー・ポート キンタ・ヴァレ・ドナ・マリア/ファン・ツェラー家」(赤ワイン)。

すごい名前ですが、ポルトガル最高評価を獲得した伝説のポートワインなんだとか。「ブルーベリーやプラム、バラやスミレのフローラルなアロマ。チョコレートやアーモンドのような香ばしい風味も感じられる」との説明が。

とにかく高級感が漂う甘みのある赤ワイン。これ、個人的に好きでした。ウォッシュタイプのチーズもミルクを感じる濃厚な風味で、香ばしい赤ワインに合わせると、より美味。

 

 

 

 

 

 

ペアリング⑤青カビタイプと赤ワイン

青いマーブル模様が美しく、特有の強い匂いとコクを併せ持つ青カビタイプのチーズ「スティルトン」と合わせたのは、先程と同じ「ヴァレ・ドナ・マリア・ルビー・ポート キンタ・ヴァレ・ドナ・マリア/ファン・ツェラー家」(赤ワイン)。

このスティルトンは、世界三大ブルーチーズの一つで、エリザベス女王のお気に入りだそう。

青カビって苦手かも……と思っていたのですが、意外や意外、とっても美味しくて甘口の赤ワインとも最強のペアリングでした。

 

 

 

 

 

 

チーズとワインの相性のポイント

チーズにワインを合わせる場合は、以下のポイントを意識するのがオススメだそうです。

①同郷の組み合わせ
ワインとチーズの生産国を合わせるという、もっとも簡単な組み合わせです。

②似たものの組み合わせ
たとえば、「熟成」「色」「風味の強さ」「香り」などを合わせると良いそうです。

③お互いを高め合う相反する組み合わせ
たとえば、以下のような組み合わせが考えられます。
・塩気の強いブルーチーズ × 極甘口ワイン
・脂肪分の高いチーズ× 渋みのある赤ワイン
・脂肪分の高いチーズ× スパークリングワイン

チーズとワインの奥深い世界を垣間見ることができました。いろいろなチーズとワインを合わせてみたい!

チーズ+αで、より美味しさが引き立つ

チーズはそのまま食べても十分美味しいですが、スパイスなどを加えると、また違った味わいになります。

今回試したのは、プルーンジャム、マーマレードジャム、はちみつ、トリュフ入りはちみつ、クミンシード、マダガスカル産コショウの6種類。

個人的に美味しかった組み合わせをお伝えしますと……
◉ブリアサヴァラン フレ× プルーンジャム
◉エメンタール・フランセ× はちみつ
◉グリュイエール× トリュフ入りはちみつ
◉グリュイエール× コショウ
◉マンステール フェルミエ× クミンシード

トリュフ入りはちみつを初めて食べたのですが、トリュフの香りが豊かで、高級感たっぷり! とっても美味しくいただきました。

 

 

 

 

 

 

第2回めも、非常に濃い講座でした。次回は、心から楽しみにしている「日本酒とワインのペアリング」がテーマ! レポートも気合を入れて書きますので、ぜひご期待ください!

>>「おいしいアカデミー」についてはこちらから<<




ABOUTこの記事をかいた人

【フリーライター/北欧イノベーション研究家】1981年、埼玉県生まれ。「自由なライフスタイル」に憧れて、2016年にOLからフリーライターへ。【イノベーション、キャリア、海外文化】などの記事を執筆。2020年に拠点を北欧に移し、デンマークに6ヵ月、フィンランド・ヘルシンキに約1年長期滞在。現地スタートアップやカンファレンスを多数取材しました。2022年3月より東京拠点に戻しつつ、北欧イノベーションの研究を継続しています。