政治家も訪れる料亭「赤坂にのまえ」で和食と日本ワインのペアリングを学ぶ




かおり
旅も仕事も自由に楽しむライフスタイルを追い求めている「恋する旅ライターかおり」です

 

私はいま、ぐるなびさんが運営する、おいしいアカデミー 「世界の料理とワインコース」に通っています。これは、世界各地の料理とワインのペアリングを自分の舌で確かめながら学べる講座。第3回目は「和食と日本ワインのペアリング」がテーマです。

政治家も訪れるという高級の和食料理店「赤坂にのまえ」で、彩り鮮やかで上品な味わいの和食とともに7種ものワインを堪能♡ 昼間からヘロヘロに酔っ払い、贅沢すぎる時間でした。

講師はワイン関連の著書多数の大滝恭子先生

鮮やかなピンク色のカットソーで登場した大滝恭子先生は、多数のワイン関係の役職を持ち、年間30〜40回のワイン講座を開催する、正真正銘のワイン通。

<大滝先生の役職>
・株式会社アンプリフィカ代表取締役社長
・日本ソムリエ教会執行役員広報担当
・日本ワインを愛する会事務局長
・日本輸入ワイン協会事務局次長
・スペインワイン協会事務局
・LOVE ROSE事務局 など

今回訪問した「赤坂にのまえ」の外観を撮影し忘れてしまったのですが、シンプルかつ上品な店構えで、店内に足を踏み入れたときの高級感がハンパない。「私が入っていいのだろうか」と恐縮してしまったほど。

店員さんの接客もおもてなしの心が伝わり、居心地の良い空間でした。

最初は、大滝先生による「和食と日本ワインのペアリングに関する講座」を30分ほど受講。こちらの内容はマル秘だそうでお伝えできないのですが、これまでの講義を振り返るとワインと食材の組み合わせは、案外シンプルです。たとえば……

■色や香りなどが似たもの同士を合わせる
■相反する味わいのものを合わせる

相反するものの組み合わせはやや難しさが伴いますが、似たもの同士なら合わせやすいですよね。

【先付】秋の恵白和え(柿 栗 銀杏 しめじ)

1品目は、秋らしい柿を器に使ったアート作品のように美しいメニュー。旬の食材のオンパレードで、それぞれ異なる食感も楽しめます。

【ワイン1本目】甲州スパークリング(白ワイン)

今回のワインはすべて、サッポロビールさんが製造する「グランポレール」シリーズのもの。1本目は爽やかなスパークリングワイン。軽やか、かつフレッシュな味わいで、お刺身など生モノに合わせても生臭さが出ない優秀なワインなのだそう。

【揚げ物】秋刀魚龍田揚げ 香味塩 酢橘

サクッとした衣とふわっとした身のコラボがたまらない、秋刀魚の龍田揚げです。すだちを絞ると爽やかな風味になり、いくらでも食べられてしまいそう。秋といえば秋刀魚ですよね!

【ワイン2本目】甲州 辛口(白ワイン)

先程のスパークリングに合わせても美味しいですが、辛口と合わせると秋刀魚の味わいが引き締まる印象です。白ワイン・辛口派の方は、ぜひお試しください。

【椀】萩真丈(銀杏 小豆 三つ葉)松茸、柚子

出ました! 松茸〜! 9月になったばかりなのに、もう秋の味覚の王様とご対面できるなんて♡ 参加者のみなさんも、思わず顔がほころんでいました。

言うまでもないですが、お味は最高。萩真丈はふんわり柔らかくて、なんてお上品なの。スッと体に染み渡る一品でした。

【ワイン3本目】安雲野池田ヴィンヤード シャルドネ(白ワイン)

2018年日本ワインコンクールで銅賞を受賞したシャルドネ(写真中央)。

普段よく飲む白ワインとは明らかに味わいが違い、酸味の強さが目立ちます。これはお魚にもすごく合いそうだし、濃厚な味付けの料理と合わせると、後味をサッパリさせてくれそうです。

少々お値段ははりますが、一度味わってみてほしい一品。

【前菜】季節の口取り七点盛り

ここにきて前菜。麗しいほどの美しさで、思わず見とれてしまいました。一つ一つが繊細な味わいで、どれも素材の良さが引き立っています。右端にあるイガグリをイメージしたものも食べられるんですよ。

【ワイン4本目】岡山マスカット・オブ・アレキサンドリア<薫るブラン>(白ワイン)

一口飲んで、その華やかさに驚いたのが、この<薫るブラン>。「お見舞い等で持っていくような高級品」と先生がおっしゃっていて、1本3,500円〜4,500円で販売されています。

使用されているマスカット・オブ・アレキサンドリアは、果実の女王と称される岡山の高級品種。マスカットと柑橘系が調和した香りと、上品な甘さで、幸せな気持ちになれます。とくに女性には喜ばれるワインだと思います。

食前酒やデザートワインにオススメとHP上には書かれていましたが、前菜と合わせても美味しかったです。これは間違いなく主役ワイン。

【造り】旬魚二種盛り 妻いろいろ

お魚料理は、真鯛と本マグロ。月形の器が美しいですね。

食感が良く甘みのある真鯛と舌の上でとける本マグロ。幸せすぎます。ワインは甲州 辛口かシャルドネが合う気がしました。

【ワイン5本目】北海道余市 ピノ・ノワール(赤ワイン)

5本目でいよいよ赤ワインの登場。ピノ・ノワールは「弘津ヴィンヤード」産の最高品質のぶどう100%で作られた辛口ワインです。

濃いオレンジ色をしていて、存在感はありつつも、お料理の美味しさを引き立ててくれる控えめさがある気がしました。脂の乗ったお魚はもちろん、ジューシーなお肉料理にも合わせてみたい!

【焼物】甘鯛若狭焼

美しいフォルムの甘鯛若狭焼。上に乗っているのはトリュフです。贅沢極まりない一品の登場に、思わず興奮。

トリュフの香りでより高級感が増した甘鯛、たまりません。ピノ・ノワールとも合いますし、サッパリした白ワインとも相性良し。

【ワイン6本目】岡山マスカットベーリーA 樽熟成(赤ワイン)

テーブルの上がガチャガチャしていて、見づらくてスミマセン。こちらは岡山県井原市の完熟したマスカットベーリーA種ぶどうから作られた赤ワインです。

ピノ・ノワールより甘みのあるまろやかな味わいだったと記憶しています。お試ししやすい金額だと思いますので、こちらもぜひ。

【強肴】山形牛牛A5サーロインローストビーフ

思わず「ほぅ」とため息をついてしまったほど、キレイな赤色をしたローストビーフ。見た目でおわかりかと思いますが、口の中でとけるほどの柔らかさで少量でも満足感があります。

正直お腹はかなり満腹に近づいていましたが、美味しいから食べられてしまうんですよね。ピノ・ノワールとも合いますが、私は岡山マスカットベーリーAと合わせるのが好みでした。

【ワイン7本目】安雲野池田ヴィンヤード メルロー

長野のぶどうを100%使ったメルロー。美しい赤色をしています。

「野イチゴを想わせるアロマ、小樽でゆっくりと熟成させたブーケ、メルローらしい柔らかな味わい」とWEBサイトには説明があり、やや華やかさを感じる赤ワインでした。またお肉料理に合わせて楽しみたいです。

【食事】鱧と秋の味覚ご飯 百合根

鱧(はも)と旬の食材をふんだんに使用したご飯。ダシの旨みが凝縮されたごはんと、それぞれの具材の調和が素晴らしい逸品でした。

もうお腹は苦しいぐらいでしたが、やはり美味しいから食べられる。さすがとしか言いようがありません。ワインは、サッパリ系もまろやか系もどちらも合うと思います。

【水菓子】金団最中 ほうじ茶ゼリー

待ってました、デザート♡ さつまいもと栗のアイスクリームが入った金団最中にサッパリした口当たりのほうじ茶ゼリー。これが美味しくないはずがない!

柔らかい甘さの最中とほろ苦さいゼリーのバランスが最高でした。

合わせたのはお抹茶ですが、主役ワインの岡山マスカット・オブ・アレキサンドリアはもちろん、華やかさのある赤ワインも合う気がしました。

心尽くしのお料理を提供してくださった、シェフやスタッフのみなさまに最敬礼したい気分。ありがとうございました。また訪れたい心地よいお店でした。

7本飲んで印象に残った2本をセレクト

今回、2時間ほどの間に7本ものワインをいただいたワケですが、もっとも印象に残ったワインが以下の2本でした。

◉安曇野池田ヴィンヤード シャルドネ
◉岡山マスカット・オブ・アレキサンドリア<薫るブラン>

初めて出会った酸味が非常に強い白ワイン「シャルドネ」と、とにかく華やかで高級感たっぷりの「薫るブラン」。個人的には「薫るブラン」が忘れられず、購入して自宅で白カビのチーズと合わせてみたところ、相性バッチリでした!

講座を受けてから、未知の世界だったワインが身近に感じられるようになり、どんどん好きになっています。残り3回の講座も適度に酔っ払いながら、全力で楽しみます♪

>>「おいしいアカデミー」についてはこちらから<<

※「赤坂にのまえ」のHPはこちらから。




ABOUTこの記事をかいた人

【フリーライター/北欧イノベーション研究家】1981年、埼玉県生まれ。「自由なライフスタイル」に憧れて、2016年にOLからフリーライターへ。【イノベーション、キャリア、海外文化】などの記事を執筆。2020年に拠点を北欧に移し、デンマークに6ヵ月、フィンランド・ヘルシンキに約1年長期滞在。現地スタートアップやカンファレンスを多数取材しました。2022年3月より東京拠点に戻しつつ、北欧イノベーションの研究を継続しています。