はじめましての方。ようこそ♡
私は今、ぐるなびさんが運営するワインと料理のペアリングを学ぶ講座「おいしいアカデミー 世界の料理とワインコース」に通っています。
全6回にわたったこちらの講座も、今日がいよいよ最終回! 最後を飾るにふさわしいミシュラン一つ星のフレンチレストランで、トップクラスのソムリエさんがセレクトしたワインを堪能しました。
贅沢すぎるランチを兼ねた講座の様子をレポートしまーす!
瞬間のおいしさを創る「レストランローブ」

今回、ペアリングを学ばせていただいた店舗は、ミシュランガイド東京2018年度版で一つ星を獲得した「Restaurant L’aube(レストランローブ)」。
到着すると入り口は控えめで、座席数は23席ととても小規模です。木とステンレスが融合したハイセンスな内装で、調理風景をダイレクトに見られる、めずらしい作り。
シェフを務めるのは、フランス・パリで修行を積み、「restaurant KEISUKE MATSUSHIMA 」など、国内の名店でシェフをつとめたのち、2016年にレストランローブを開業した今橋英明(写真の男性)さんです。
今橋さんはレストランのシェフとして働く傍ら、鎌倉で野菜を育てる農業にも従事した経験があるとのこと。素材に対するこだわりは人一倍、だからこそ素材の味を活かす料理が作れるのでしょうね。

今橋さんと一緒に同店を立ち上げた、パティシエの平瀬祥子さんもフランスのレストランで長年シェフを務めた本格派。のちほど紹介しますが、平瀬さんが創り出すデザートはアートのような美しさで、女性らしい繊細さが現れています。

そして、ソムリエの石田博さんは、2000年の第10回世界最優秀ソムリエコンクールで第3位を獲得された実力の持ち主です。物腰はやわらかい印象でしたが、さぞ鋭い舌をお持ちなんでしょう。石田さんが創り出すペアリングは、素人では決して出せないセンスを感じました。
レストランローブでは、【その瞬間にしか存在しないおいしさ】を創ることをコンセプトにしていて、生産者のこだわり、素材の旬、斬新さ、見た目の芸術性などを大事にしているとのこと。音や香りなど、五感を使って料理を楽しんでほしいと、今橋シェフからお話がありました。
また、「ワインはフランスのものだけに肩入れせず、ニュートラルな視点で料理に合う種類をセレクトしている」と石田さん。レストランローブでは、料理の施策の段階でワインもテイスティングされているそうですよ。
ランチが6,000円〜と良いお値段なので、記念日など特別なタイミングで利用するのがオススメかもしれません♡ デートでも家族を招待しても、喜ばれることまちがいなし。
【発泡酒とフィナンシェ】

まずグラスに注がれたのは、泡が美しい発泡酒「Champagne Bouzy R’eserve Brut NV / PAUL BARA」。いわゆる食前酒ですね。

同時に提供されたのが、おしゃれすぎる器に盛り付けられたこぶりなフィナンシェ。これは器なんだろうか。斬新ですね。
しっかりとした酸味を感じる発泡酒と、上品な甘さのフィナンシェは、もちろん相性バッチリ。いきなり、お菓子がくるんだ〜という小さな驚きはありましたが、これからの食事がとても楽しみになりました。
【白ワインと功刀鱒 リンゴ】

2杯目のワインは、瓶の形が独特な白ワイン。「Wurzburger Stein Silvaner Trocken 2016 / JULIUSSPITAL」。ドイツのワインです。
これは、一度見たら忘れなさそう。とにかくライトな味わいで、単体では印象が薄いのですが、料理と合わせることで活きるタイプだと思います。あとは、ワインがあまり得意じゃない方でも飲みやすそう。

お料理は「功刀鱒 リンゴ」って聞くと、一瞬「?」となりますが、功刀鱒(くぬぎます)というお魚のお刺身にリンゴを使ったソースをかけた一品。酸味が引き立つソースのお魚と一緒にワインをいただくと、酸味をマイルドにしてくれるような感じ。
これが、ペアリングなのかなぁと素人ながらに思っていました。
【赤ワインと安曇野の天然茸 トリュフ】


3杯目のワインは、美しい色をしたイタリア産の赤ワイン「Grognolino d’asti Piemonte 2013 / TRICHERO」。ワイン単体だと、酸味を強く感じます。

ペアリングしたお料理は、安曇野で採れた天然茸を使ったもの。しいたけやエノキなど数種類の茸をまろやかな味わいのソースに付けていただきました。いろいろな茸の食感が楽しめるうえに、やさしい味のソースと絡めると旨みが濃厚になって絶品!
トリュフは主張が控えめで、ほんのりと香りをプラスしてくれている感じでした。「茸だけで、こんなに豊かな料理になるなんて」と、参加者たちからも驚きの声が挙がっていました。
お料理は旨みが凝縮されているので、酸味の強い辛口ワインがよく合います。なんともオシャレなペアリングと脱帽。
【白ワインと魚介の旨味 鶏節】

4杯目はオーストリアのトップメーカーが手がける白ワイン。赤と白が交互に飲めるのは、単純に飽きずに飲めて嬉しい。このワインの名称がとにかく長いのですが、書きますね(笑)。「Gruner Veltliner Ried Klostersatz Federspiel 2016 / F.X. PICHLER」。
先ほどの淡い白ワイン「JULIUSSPITAL」と比べて、まず香りが華やか。フルーツの甘みと酸味のどちらも感じられるバランスの取れたワインだと感じました。

お料理はお魚を使った一品で、淡白な白身魚(種類は聞き漏らしました)に、鶏節の和の風味が加わった味わい。強く印象に残る味ではないものの、ダシとお魚の旨みをしっかりと感じられます。
お料理がやさしい味なので、華やかなワインと合わせることで、お互いが引き立つような気がしました。

パンは数種類が用意されていて、今回は「プレーン」「青のり」「カボチャ」の3つでした。私はお腹がいっぱいになってしまって、プレーンとカボチャしか食べられませんでしたが、こちらも手抜きのないおいしさ。
個人的にはバターがたっぷり使われたプレーンのパンがお気に入りでした。せっかくなのでカロリーとか気にせず、思う存分楽しんでくださいね♡
【赤ワインと蝦夷鹿 カカオ】

ラストとなる5本目のワインは、天才醸造家マリアノ・ガルシアが手がけるスペイン産の「Ribera del duero Castilla y leon 2014 / AALTO」。
ソムリエの石田さんより「後半に向かって重めのワインに変わります」とお話があったとおり、最後の1本は「飲んだ!」という充実感のあるワインです。めちゃくちゃ酔いそう(笑)。

そんな赤ワインに負けないインパクトのお料理が、「蝦夷鹿 カカオ」。やわらかくミディアムレアに焼いた蝦夷鹿のステーキにカカオを使ったソースを絡めていただきます。
鹿肉って調理法によってはくさみが出ると思いますが、くさみはまったくナシ。ジューシーな食感でカカオ入りのソースも濃厚でおいしい。カボチャを中に入れたラビオリも甘みがあって美味。添えてある野菜さえも素人では出せない味。一言で言えば、超絶おいしいです。
濃いお肉料理とガツンとインパクトのある赤ワインのペアリングも、本当に贅沢。

こんな感じで目の前で調理が行われていて、シェフたちの真剣な眼差しを見ていると、次のお料理がより楽しみになります♡ お料理って一瞬一瞬の勝負なんだなと感じます。手の込んだお料理をいただくのって幸せですね。
【山江栗の銀寄 アルマニャック】

いよいよお料理のラスト、シメのデザートです。登場した瞬間、「わ〜!」と歓声があがるぐらい、完成度の高い一品でした。ビジュアルが美しすぎませんか?
私の人生のなかで、1番に贅沢なモンブランでしたね。
栗、アイスクリーム、チョコレートのハーモニーが抜群で、非の打ち所がない味わい。これは、喜ばない女子はいないのでは? と思いました。
バルサミコを使ったお口直しも添えられていて、口の中の変化を絶妙に計算されているのだろうなと感じました。
【リンゴのお茶とチョコレート】

最後はコーヒーや紅茶が出てくるかと思いきや、変化球を放たれた感じ。リンゴとバラを使ったお茶と、ジュエリーケースのように美しいボックスに入ったチョコレートが提供されました。
リンゴの甘味 を感じるまろやかなお茶と美しいフォルムのチョコレート。最高でした。
苦味のあるコーヒーでシメたいという方には、やや物足りないかもしれませんが、オリジナルのメニューにこだわっているのでしょうね。
講座を終えたら「修了証」がもらえます

私は全6回の講座のうち、1回のみ都合が悪く受講できませんでしたが、6回目の講座の終了後に修了証をいただくことができました。
この「おいしいアカデミー 世界の料理とワインコース」の内容については、基本的に満足しています。以下にメリットを記します(あくまで個人の感想程度にとどめてください)。
●まったく無知な状態から、ワインの種類や作り方などベースの知識を学べた
●ワインの味わいの違いを一通り知ることができた
●お気に入りのワインをいくつも見つけられた
●お料理とワインのペアリングの仕方の基礎を学べた
●ワインにより興味を持ち、ワインがより好きになった
これからもワインについては知識を深めていきたいし、好きなワインをたくさん見つけて人に勧められるぐらいになりたいなと思いました。

唯一、残念だったのが、「コミュニティ」にまで発展しなかったこと。個人的に数名の方とFBを通じて友人になったりしたものの、これからもつながれるようなコミュニティにはできず……。(私自身、あまり積極的にメンバーに絡まなかったので、個人の反省点でもあるのですが)
この講座は年齢層がやや高く、平均年齢は40〜50代だったと思います。若い人は若い人同士でくっつけてもらったり、男女がバランスよく座れるように配慮してもらえたりすると、もっとよかったと思います。
また、講座修了生が任意で入れるFBグループのようなものがあってもよかったかも。今、この時代に習い事をする目的って、もちろん知識のインプットは前提にありつつも、コミュニティに属したいという要望もあると思うんですよね。
とはいえ、自分次第でコミュニティにすることもできると思いますので、もし今後この講座に通う方は、積極的に周囲のメンバーに話しかけてみてくださいね! そうすることで、より講座に通うことが楽しくなり、充実すると思います。
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