「ライターって、どうやって仕事を探すんですか?」
時々、後輩ライターさんやライターになりたい人からこの質問を受けます。私はとっても未熟な状態でフリーになったため、試行錯誤しつつ手探りで仕事を見つけてきました。今日は、私の経験とともに周囲のライターたちの活動を参考に、「ライターの仕事探しに必要な3つのこと」をお伝えしますね。
提出できる作品を用意する

たとえば、書きたい雑誌やWEBメディアがあったとします。編集部に自分を売り込みたいと思ったときに、いくら「文章を書くのが得意です」「学生の頃、作文で賞をとりました」と伝えたところで、その文章を実際に読んでもらわないと、自分の文章力を証明することはできません。
作品というと大それたものに聞こえますが、別にブログでもOK。ある程度、反響をもらえているなら、SNSでもいいと思います。はたまた、学生時代の論文でも良いかも。ブログを無料で始めるなら、はてなぶろぐかnoteあたりが良いのかなと思います。
ニュース記事、インタビュー記事、情報記事、コラムなど、「どんなジャンルで書きたいか」を定めたうえで、その媒体で通用するであろうテイストで書いた作品を用意しておきましょう。もし、「私はグルメしか書きたくない!」「海外旅行が生きがい!」みたいな方は、そのジャンルに特化して書くといいですね。
すでにWEBメディアで書いた実績があれば、それを見せてもOKですが、書きたいジャンルとかけ離れているとあまり意味がないので、目指す媒体にとって「自分がどんなふうに役に立てるか」を考えて作品を用意してみてください。
ちなみに、とくにWEBのライターは写真撮影もセットで任されることがあるので、カメラスキルがあればガンガン売り込みましょう! 単価UPも目指せます。
記名で書ける媒体を探す
上述した「提出できる作品を用意する」に付随しますが、作品を用意しつつ、記名で書ける媒体を探しましょう。記名で書くというのは、文末に【取材・執筆:小林香織】のように署名が付いた記事のことです。
初心者が見つけるコツは、「ギャラにこだわらないこと」。
私もライターデビューしたWEB媒体は、1記事2,000円の報酬でした。文字数は1,000〜1,500文字ぐらいなので、文字単価1.3〜2円ぐらい。初心者ライターならこんなものです。まだ良いほうかも。
書ける媒体を探すときは、できればランサーズやクラウドワークスではなく、ネット上で書きたい媒体を直接探すか、Wantedlyを使うほうが質は良い気がします。
でも、そのメディアでの実績が足がかりになって、書ける媒体が増え、ギャラもコンスタントに上がっていきました。最初に選ぶ媒体は、以下の要素を満たしているとベストです。
1、記名で書ける
2、編集者に実績があり、的確な赤字を入れてくれる
3、スマートニュースなど、ニュースキュレーションサイトに転載される
私が初めて書いたメディアは上記をフルで満たしていて、実績としてめちゃくちゃ効果的でした。そんな目論見なんてなく興味本位で応募したのに、後々すごく運がよかったことに気づきました。
SNSで自分をアピール

私自身もまだ得意とは言えないんですが、SNSを味方に付けることで可能性は大いに広がると思います。ライターと相性がいいのはTwitterと言われたりしますが、Facebookでも広がりはちゃんとあります。
つたない文章ながらも思いを込めて、自分ががんばってきたこと、今挑戦していること、これからやりたいこと、すごく好きなこと、勇気をもらった出来事、などなど書き綴っていくことで、自分がどんな人間なのか、どんなことができるのかを知ってもらい、同時に読んでくれた方たちとの「ゆるいつながり」を築くことができます。
1年以上会っていない人からも「FB見てます」「活躍されてますね」などと声をかけてもらったりするし、SNS上での活動・決意報告はフリーランスにとって生命線とも言えるほど大事なことだと思います。
私の周囲もそうですが、SNS上で発信している人って実績があってキラキラしている人たちばかりなので、最初は怖気づくんですが、そういう人たちは大抵、情報を取捨選択して「キラキラなところだけ見せている」ので安心してください。私だってそうです。ネガティブなところはSNSでは、基本的に見せません。
最低限、この3つは駆け出しライターさんにやっていただきたいと個人的に思うことです。1つ1つは小さな行動ですが、その積み重ねがその後の人生を変えるので、信じてやってみてくださいね。